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明月院の紫陽花 (令和4年.6.13)


山門への参道は長蛇の列



30分後です


明月院の創建は今から約850年前の永暦元年(1160年)に始まります。この地の武将で平治の乱で戦死した山内首藤俊道の菩提供養のため、俊道の子の山内首藤徑俊が創建しました。
その約百年後の康元元年(1256年)、鎌倉幕府第5代執権北条時頼がこの地に最明寺を建立しましたが、時頼の死後廃絶となりました。
時頼の子・北条時宗がその跡に禅興寺(ぜんこうじ)を建てました。
禅興寺は関東十刹(じっさつ)の一位に数えられるほど規模も大きく、位も高いお寺でした。

明月院は、この禅興寺の塔頭(たっちゅう、子院)として上杉憲方が建てた寺で、名前も明月庵から明月院と改められました。
その後禅興寺は衰え、明月院に付属したような形となり、結局明治時代の初めに廃寺となってしまいました。
現在では、明月院のみが残っているということになります。





鎌倉のあじさいといえば明月院が有名です。
明月院は、その名前は知らなくても「鎌倉のあじさい寺」といえば話が通じるほど全国的に有名です。
この寺であじさいを植えたのはさほど古いことではなく、一説によると「手入れが比較的楽だから」という理由で植えたものが次第に有名になったといわれています。

明月院の境内には約2500株のあじさいが植えられていますが、その大部分が日本古来の「姫あじさい」です。
花が優美ということから、「姫あじさい」の名が付けられたそうで、小振りで可憐です。

「姫あじさい」は色が変化するのが特徴です。
空や海の色のように淡い青から、深い青に日ごとに濃くなっていきます。
紫色になり始めると見頃過ぎです。
明月院では意図的に悠久の青「姫あじさい」を心こめて育てているそうです。
青一色のあじさいは雨の日が良く似合うそうです。
青一色のあじさいも、色とりどりのあじさいとは異なった静かな趣があります。











明月院は、あじさいの時期は開園時と午後に長蛇の列ができます。
週末の午後には、行列の最後は北鎌倉駅の近くまで伸びることもあるようです。
明月院は山門に向かう参道を撮影するために、早朝は開門前から長蛇の列ができますので、11時〜12時頃に行くのがお薦めです。

今年は、長谷寺や成就院のあじさいを見てから明月院に廻りましたので、北鎌倉駅に着いたのが11時50分頃でした。
北鎌倉駅から明月院への道路は比較的空いており、この状況ですとスムーズに入れると思って進んだところ、切符売り場には200mほどの行列が。
係員に訪ねたところ20分待ちとか!
でも行列は比較的スムーズに進み、10分程度で入門できました。

しかしながら、入り口から山門への参道は長蛇の列。
撮影スポットでの写真撮影は諦めざるを得ない状況でした。
その反面、山門への参道以外は比較的空いていました。
30分後の帰る頃には山門への参道もガラガラの状況で、人影の少ない写真を撮ることができました。

12時40分頃に明月院を出ましたが、この時間帯は切符売り場の行列もありませんでした。
時刻帯によって混雑が大きく変化しますので、鎌倉の紫陽花巡りは難しいです。









アクセス(明月院)

 JR北鎌倉駅から徒歩10分。

拝観料 

 500円

 通常は300円ですが、あじさいの時期は値上がりします。

関連のホームページ

 明月院


      風来坊

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