「港の見える丘公園」は横浜観光に欠かすことのできない観光地の一つです。
公園でありながら、観光名所として人気の高いのは「山下公園」と同じですが、その名前のとおり、横浜港を見下ろすことのできる高台にあるこの公園は、港の風情を間近に感じることのできる山下公園とは違った魅力があります。
「港の見える丘公園」のある丘は、開港当時フランス軍とイギリス軍が駐留し、その後、フランス領事館、イギリス総領事公邸が建築されました。
現在、フランス領事館の遺構を残す地区をフランス山地区と呼び、イギリス総領事公邸は横浜市が買収し、横浜市イギリス館として市民に利用されています。
平成元年9月に市制100周年、開港130周年を記念し、「市の花」としてバラが制定されました。
バラはイギリスの国花であり、また港の見える丘公園には歴史的背景のある横浜イギリス館があります。
横浜港やベイブリッジの眺望も素晴らしく、多くの人が訪れることから、この公園が「バラ園」を整備するのに最もふさわしい場所として選定され、平成3年5月に開園しました。
その後、山手111番館の整備に伴って平成11年3月に「ローズガーデン」として拡張整備されました。
そして平成29年の「第33回全国都市緑化よこはまフェア」の開催に合わせて大幅に改造し、約150品種、約1100株のイングリッシュローズを中心に、シルバーやブルーを中心にした草花による色彩溢れる庭園となり、名前も「イングリッシュローズの庭」となりました。
|