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土合駅&谷川岳 (H30.8.5)

土合駅


土合駅は「日本一のモグラ駅」として親しまれており、「関東の駅百選」に認定されています。
土合駅の最大の特徴で、上り線と下り線のホームが大きく離れていることです。
これは、上越線の複線化の際に、下り線ホームを地下70mの新清水トンネル内に設置したことによるものです。
下り線のホームの標高は583m、駅舎の標高は653.7mで、駅舎と下り線ホームの標高差は70.7mです。

この標高差が階段で結ばれています。エスカレーターやエレベーターは設置されていません。
水上駅から新潟方面行きの電車で土合駅に到着すると、前方に真っ直ぐに伸びる階段があります。
この階段は338mで、462段あります。
階段を上り、さらに143m(階段24段)の連絡通路を経て、改札口となります。

ホームから462段の階段といえば厳しい感じですが、462段が連続しているわけではありません。
462段の階段の長さが338mとなっているように、比較的緩やかな傾斜です。
これは、5段の階段と幅3m程度の平面の繰り返しになっているためです。

したがって、階段を上がるというよりも坂道を登るという感じで、比較的楽に登ることができます。
しかも、階段には10段ごとに表示があり、最上部までの残りを考えながら、登ることができます。
下り線のホームから改札口までの所要時間は約10分です。



土合駅に到着



土合駅を発車する電車







途中で下方を覗くと




最上部から下方を覗くと・・・・プラットホームは見えません


土合駅の駅舎を出ると周囲は山に囲まれています。
上り線の線路は駅舎の傍を走っています。
土合駅から緩やかな坂道を約15分上ると、谷川岳ロープウェイの土合口駅です。





谷川岳

谷川岳は、群馬県と新潟県の県境にある三国山脈に属する山で、日本百名山の一つに数えられています。
周囲の万太郎山、仙ノ倉山、茂倉山などを総じて谷川連峰と呼ばれています。

谷川岳の頂部は二峰に分かれており、それぞれトマの耳(標高1963m)、オキの耳(標高1977m)と呼ばれています。
元来この山はトマ・オキの二つ耳と呼ばれ、谷川岳の名は隣の俎嵒(マナイタグラ)に与えられていました。しかし、国土地理院の5万分の1地図の誤記のために、トマ・オキの二つ耳が谷川岳と呼ばれるようになったとのことです。
また、トマの耳には薬師岳、オキの耳には谷川富士の別称があります。

広義には、一ノ倉岳などの周囲の山域も含めて谷川岳と呼ぶこともあります。
一ノ倉沢などの谷川岳の岩場は、その険しさから剱岳・穂高岳とともに日本三大岩場の一つに数えられ、ロッククライミングのメッカとなっています。
また、山麓はスキーのメッカでもあり、谷川岳天神平スキー場は関東でも有名なスキー場のひとつです。

谷川岳の標高は2000mに満たない山ですが、急峻な岩壁と複雑な地形に加えて、中央分水嶺のために天候の変化が激しく、遭難者の数が群を抜いて多い山です。
昭和6年(1931年)から統計を開始した谷川岳遭難事故記録によると、平成17年(2005年)までに、781名の死者が出ています。
この飛び抜けた数は日本のみならず世界のワースト記録としてギネス認定されています。ちなみに8000m峰14座の死者の合計は637名です。

谷川岳の気象の厳しさから標高1500m付近が森林限界となり、その上では笹原が広がり視界が開けています。
こうした状況から、稜線付近では、比較的低い標高にもかかわらず高山植物を観察でき、首都圏から近いこともあって多くの登山者が訪れています。
中には気軽に訪れる者も少なくなく、急激な気象の変化による遭難者が後を絶たないようです。














アクセス

水上駅からロープウェイ土合口駅までバス25分
土合駅からロープウェイ土合口駅まで徒歩15分

関連のホームページ

 谷川岳ロープウェイ



      風来坊


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