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アートアクアリウム2017 (H29.7.10)


アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017

「アートアクアリウム」は、アートアクアリウムアーティスト・木村英智氏が手掛ける“アート、デザイン、エンターテイメント”と“アクアリウム”が融合した水族アート展覧会です。

江戸時代に庶民文化として金魚を鑑賞して涼をとったことになぞらえ、金魚を中心に展開するアートアクアリウムで、今年で11年目を迎える人気企画です。



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017


昨年は1日8000〜9000人、80日間で過去最高の73万人を総員したとのことです。

アートアクアリウムは、過去10年間で東京以外の地域での展示も含めると730万には訪れたとのことです。

11年目を迎えた今年は「龍宮城」をテーマに据え、海の金魚ともいえるカラフルな熱帯魚も仲間入りして新たな切り口で会場を展開しているとのことです。


アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017

今年のアートアクアリウムは、金魚文化が花開いた東京・日本橋と、悠久の歴史をもつ古都・京都という和の文化を象徴する2都市で開催されます。

東京・日本橋会場では、「アートアクアリウム2017〜江戸・金魚の涼〜&ナイトアクアリウム」が、7月7日(金)から9月24日(日)まで、日本橋三井ホールで開催されています。



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017


東京会場のコンセプトは「龍宮城」です。

東京会場では、「江戸・金魚の涼」をテーマに、江戸時代に日本橋で金魚が庶民文化として根付き、金魚を観賞して涼をとっていた文化を現代によみがえらせ、江戸時代の花街に彷徨いこんだかのような非日常的“涼”世界を展開しています。


アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017

さらに今年は、海の金魚も泳ぐ「龍宮城」をコンセプトに、玉手箱をモチーフにした新作「タマテリウム」が登場しています。

金魚を中心とした約8000匹の観賞魚が、日本的な作品の中を妖艶に舞い踊り、来場者をもてなしています。

19時以降は「ナイトアクアリウム」として、会場内でドリンク片手に観賞することが可能になっています。



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017


アートアクアリウム2017の主役は金魚ですが、工夫されたアクアリウムによって素晴らしい世界が演出されています。

金魚は、鮒の突然変異によって生まれた緋鮒を改良したものです。

近年、DNA分析の結果、キベリオブナが直接の祖先であることが判明しています。


アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017

金魚の歴史は、約二千年前に中国で、突然変異で生まれた緋鮒が見つかったことに始まり、日本に伝わってきたのは、約500年前の室町時代といわれています。

金魚は自然界には存在しない魚で、全ての金魚は人間の手によって生み出され、さまざまに形を変えてきた歴史をもつ観賞魚です。

金魚は淡水性の魚類で藻や水草を食べ、飼育が容易であるため、観賞用として世界中で親しまれています。



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017


金魚の産地は日本の各地にありますが、愛知県弥富市、奈良県大和郡山市、江戸川下流域が金魚の三大養殖地として知られています。他にも、山形県や熊本県玉名市などが有名です。

また、近年では江戸川下流域から埼玉県北部や茨城県南部に生産拠点を移す業者が増えているとのことです。

また、各地に美しい魚体の保存・鑑賞を目的とした、愛好会・保存会が多数存在します。


アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017

会場に一歩足を踏み入れると、幻想的な雰囲気に包みこまれ、深海に迷い込んだような気分になります。

入り口からメイン会場へと続く通路には、金魚の絵柄を施した九谷焼の器がしつらえられ、その中を優雅に泳ぐ金魚が出迎えてくれます。

器の上から金魚を眺め、横からは九谷焼に描かれた金魚の世界を楽しむという贅をつくした趣向です。



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017


続く通路には、江戸切子のガラスの鉢に普段はなかなか目にすることのない、珍しい品種の金魚が展示されています。

角度によって光が変化し金魚を妖艶に映し出しています。

また、見上げれば切子のグラスで形づくられた天の川が頭上できらめいています。


アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017

そして、メインの会場に歩を進めると、視界が開け、思わず息をのむような龍宮城の世界が眼前に拡がります。

滝のように水が流れ落ちる水槽に観賞魚が泳ぐ「パラダイス・フォール」、行燈をモチーフにした「アンドンリウム」、手鞠をモチーフにし三重県の伝統工芸“伊賀組紐”をあしらった「テマリウム」、巨大金魚鉢17のアクアリウムで構成される「超・花魁」など、ぐるりと回りを一周して全方向から楽しみたくなります。

いくら眺めていても飽きない作品ばかりです。

クマノミやチョウチョウウオなどのカラフルな魚も加わっています。



アートアクアリウム2017


また、今年の見どころのひとつが、玉手箱をモチーフにした新作の「タマテリウム」です。

アクリルで作られた玉手箱は、金沢の金箔で絵付けされ、閉じ込められた水の中で金魚が華麗な舞を見せてくれます。

タマテリウムの背後には映像が動く掛け軸も飾られ、その場を彩る品々を眺めるだけであっという間に時間が過ぎていきます。


アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017

また、プロジェクションマッピングを使った新作「龍宮城絵巻」では、乙姫様を想起させるヒレナガゴイが泳ぐ縦方向の水槽に、龍宮城の映像が投射されます。

手前に配されたサンゴ礁の水槽にも映像が映りこむ一方で、上部には龍宮城とは異なる時間軸の現実世界の時の流れが映し出され、「浦島太郎」の世界観を表現しています。



アートアクアリウム2017



アートアクアリウム2017


また、「アートアクアリウム夏祭り」が毎日開催されており、金魚スイーツも楽しむことができます。

19時以降はオリジナルカクテルを注文することもでき、ドリンクを片手に作品を鑑賞できるもの魅力です。

コットンキャンディで玉手箱から出る煙をほうふつとさせる「浦島カクテル」「乙姫カクテル」など、龍宮城を五感で味わうことができます。


アートアクアリウム2017



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入場料

 1000円



        風来坊


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