散策スポット目次
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美方八重
井内冠雪
ヤマアジサイは、主に太平洋側の福島県から四国・九州に分布する落葉低木です。 半日陰の湿り気のある林や沢沿いに生育しています。このことから別名のサワアジサイの名前がつけられています。 周辺の自然によくなじんでいる樹木ということができます。
中央から花の外側に向かって咲き、縁に沿って装飾花をつけてガクアジサイと同じようにガク咲きとなります。 装飾花(中性花)の萼片は、白色または白青色で少し反り返りますが、紅色を帯びることもあります。ガクアジサイよりも花序が小型なので、コガクと呼ばれることもあります。 あじさいに比べて葉は、薄くて細長く小型です。
白鳥
七段花
笹の舞
ヤマアジサイは、北海道、新潟など豪雪地で自生する同系統のエゾアジサイも含めて、花の形は装飾花のつき方によってガク型と手まり型があり、さらにその中間の半手まり型もあります。 また、装飾花の花弁は、基本的には4弁ですが、3弁のものや多弁の八重咲きのものもあります。 花の色は青の濃淡や紅色、さまざまな色調の紫やピンク、白・・・・と多彩で、葉の色も黄金色や斑入り、黒葉など変化に富んでいます。
鎌倉では光則寺や鎌倉宮で数多くのヤマアジサイを見ることができます。 そのほか、長谷寺や御霊神社などのあじさいの名所でも、ヤマアジサイを見ることができますが、種類はそれほど多くはありません。
石鎚の光
伊予の光
白雪姫
昨年のヤマアジサイの見頃は5月20日頃でした。 今年は花の開花が遅く、ヤマアジサイも昨年よりも遅いかもしれないと思い、5月27日に光則寺を訪ねました。 山門の近くにあるクレナイは殆ど色付いていませんでした。 境内の中のヤマアジサイも見頃は少ない感じでした。
酔湖姫
英彦山絞り
乙女の舞
境内ではすぐに、ヤマアジサイのお世話をされている住職の奥様にお会いしましたので、今年の開花状況を尋ねたところ「今年はヤマアジサイの開花は例年よりも10日ほど遅いとのことでした。しかも開花が遅い上に花付きが悪く、すでにすべての鉢を境内に展示しています」とのことでした。
燦月(さんげつ)
青野山
ヤマアジサイは 春たっぷり陽射しを浴びて蕾を充実させる 夏・残暑の強い陽射しや高温に弱い 秋の陽射しを浴びることで来年の花芽が充実する 耐寒性はあるが、冬の冷たい乾風は蕾や枝に被害を及ぼす 花色は土のPHの影響を受けるものがある
剣の舞
といった条件から、 ヤマアジサイの育成にふさわしい場所に移動でき 花色によって土を変えることができる鉢植えがベスト とのことです。
伊予時雨
クレナイ
雨あがり
胡蝶の舞
久住の涼風
光則寺では200種類以上のヤマアジサイを栽培しており、開花の始まったヤマアジサイの鉢から逐次境内に並べられます。また、見頃を過ぎた鉢は逐次撤去されます。 今年も概ね地域別に並べられていましたが、花付きが悪いためか展示されている鉢の数も例年よりは少ない感じでした。
ヤマアジサイは、本来は700mほどの山地に自生しているとのことです。 このヤマアジサイを山地に比べて気温の高い平地で育てるため、開花時期が早くなり、西洋あじさいよりも2週間程度早く見頃を迎えます。 西洋あじさいを念頭に置いていると、ヤマアジサイの見頃を逃してしまいますので要注意です。 ヤマアジサイの時期は鎌倉も比較的空いています。 しかも光則寺は拝観時間が7時30分から日没までと長いですからゆっくり楽しむことができます。
伊予の十字星
土佐の楽園
舞姫
光則寺は、樹齢約200年の見事な海棠(かいどう)が有名ですが、花の寺としても親しまれています。 光則寺の入口には「四季の光則寺・野草と茶花マップ」が置かれており、境内に咲く花の図面があります。 図面一面に小さな字で花の名前が書き込まれています。
美里むらさき
伊予冠雪
花吹雪
アクセス 江ノ島電鉄長谷駅から徒歩10分 拝観時間 7:30〜日没まで 拝観料 100円 風来坊
ねじれ葉