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長谷寺のあじさい
長谷寺は正式な名称を「海光山慈照院長谷寺」と号しています。 天平8年(736年)開創という鎌倉でも有数の古刹です。 開山は徳道上人、開基は藤原鎌足の孫にあたる藤原房前です。
本尊である十一面観音菩薩は、養老5年(721年)に徳道上人の本願によって、一本の楠の霊木から刻出された2体の観音像のうちの一つといわれています。 残る一体は大和の長谷寺の本尊です。 古来より板東三十三観音の第4番霊場として民衆の信仰をあつめ、「長谷観音」の通称で親しまれる尊像は総高9.18mあり、日本最大級の木彫観音だそうです。
長谷寺は、観音山の裾野に広がる下境内と、その中腹に切り開かれた上境内の二つに境内地が分かれています。 入山口でもある下境内は、妙智池と放生池の2つの池が配置され、その周囲を散策できる回遊式庭園となっております。 あじさいの時期には花菖蒲が出迎えてくれます。
上の境内には、本尊である十一面観音菩薩像(長谷観音)が安置される観音堂をはじめ、主要な諸堂宇が建ち並ぶほか、鎌倉の海と街並みが一望できる「見晴台」と、傾斜地を利用した「眺望散策路:アジサイの径(こみち)」があり、鎌倉でも有数の景勝地となっています。 この眺望散策路の周辺には約40種、約2500株のあじさいが群生しており、梅雨の季節には眺望はもとより「アジサイの径(こみち)」として、あじさいを楽しみながら散策できるようになっています。
今年はあじさいの開花が遅く、長谷寺では6月9日に「全体の5割程度の咲き具合です」との開花情報が提供されました。 少し早いかなと思いましたが、昨年と同じ6月15日に訪ねました。 一見見頃ですが境内でアジサイのお世話をされている方に話を伺ったところ「今年のアジサイは例年よりも10日程度遅いです。見頃はこの週末から来週です」とのことでした。
1週間後の6月22日(木)に再度訪ねました。 8時開門の15分前に到着するとすでに30名ほどの列ができていました。この列は8時開門時には200名程度に伸びていました。皆さん見頃の時期をよくご存じのようです。 帰宅後、長谷寺の開花情報をチェックすると6月22日は「今年のピークを迎えています。7月1日よりあじさいの剪定を開始します」と書かれていました。 一番良い時期に訪ねることができたようです。
鎌倉のあじさいは人気が高く、見頃の時期は大変な混雑となり、長谷寺や明月院は入場制限のため1時間待ち、2時間待ちの状況になります。 したがって、鎌倉のあじさいは午前中の早い時間に訪ねることがお勧めです。 長谷寺の場合は、開門時刻には空いている時間帯に見たいという方で混雑しますが、その後9時頃までは比較的空いています。 9時過ぎから徐々に混雑がはじまり10時頃からは入場制限となります。
長谷寺では、入り口で整理券が配布され、「アジサイの径」の入口で整理券のチェックがあります。 上境内には「あじさいの小径」の入り口付近に、整列待ちする柵が設けられています。 昨年は8時の入門寺に整理券を配られましたが、今年は平日ということもあり、整理券もなく入ることができました。
整理券には番号が記載されており、記載されている番号ごとに「アジサイの小径」に入ることができます。 1時間待ち、2時間待ちになりますので、整理券をもらって一度境内の外に出て他の場所を散策して、整理券を見せて再度入場できる仕組みになっています。
「あじさいの小径」は、皆さん写真を撮りながら進みますし、あちこちで記念撮影もされますので、動きが遅くなり早朝でも混雑してきます。 今年は前から30番目程度で入山することができましたので、途中で撮影することなくまず「アジサイの小径」の一番高いエリアまで登りました。 このため人影のない写真撮影に成功しました。 結果的にはアジサイの小径を2周することになりました(笑)
長谷寺では、「あじさいの径」の入り口付近には、珍しいあじさいがたくさん並べられており、あじさいを観賞しながら待つことができるようになっています。 このエリアで皆さん写真を撮られますので、パスした風来坊が頂上には一番乗りでした。 また、下の段では花菖蒲が見頃を迎えていました。 9時前に外に出ましたが切符売り場はガラガラでした。穴場の時間帯のようです。
アクセス(長谷寺) 江ノ島電鉄「長谷駅」から徒歩5分。 入山料:300円 駐車場 駐車料金は30分。300円です(予約はできません)。
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