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阿佐谷七夕まつり
阿佐谷七夕まつりは、7月7日の月遅れである陽暦8月7日を中日として、5日間開催されます。 したがって、毎年8月5日から8月9日の5日間が、阿佐谷七夕まつりとなります。 仙台、平塚と並び全国的に有名です。
阿佐谷七夕まつりの主催者は、阿佐谷商店組合です。 開催場所は、アーケード型商店街である阿佐谷パールセンターですが、七夕まつりの期間中はJR阿佐ヶ谷駅を始め町全体が七夕をモチーフにした装飾で彩られます。
七夕まつりの期間中は、アーケードの入り口に巨大なくす玉飾りが設置されます。 また、アーケード内には、吹き流しや提灯に加え、各商店の手作りである人気キャラクターの巨大な張りぼてなどが飾られます。
阿佐谷七夕まつりの自慢は、第1回から続く、商店主たちの手作りの張りぼて飾りです。 その年ごとに流行とアイディアの詰まった張りぼてが商店街を飾ります。 毎年工夫を重ねて作成する張りぼて飾りが、他地区の七夕まつりと異なる特徴であり、阿佐谷七夕まつりの名物です。 張りぼて飾りは審査も行われています。
阿佐谷七夕まつりは、阿佐谷地区への集客を目的として、昭和29年(1954年)に第1回が開催されました。 地元の商店主などが全国各地の夏祭りを視察・研究した結果、七夕まつりの実施を決定しました。
会場であるパールセンターには、当初はアーケードはありませんでした。 しかし、雨を防げないと飾り付けの和紙の染色が雨で落ちて、来客の服を汚すおそれがあったため、アーケードの設置が決定されました。 アーケードは、昭和37年(1962年)に完成しています。
平成15年に発行された「阿佐谷七夕まつり 50周年特別記念誌」の冒頭には次のように記載されています。
張りぼて飾り 今年の金賞です!
「私ども阿佐谷パールセンターの街は、七夕まつりがあったからこそ発展してきたと言っても過言ではありません。戦後の混乱が続いていた最中に、まだ電気冷蔵庫が珍しい時代、当然冷暖房装置のない暑い盛りの8月にも、何とか自分たち阿佐谷の街に大勢の人を集めることができないだろうかと頭をひねって、私たちの先輩たちは日本全国の夏祭りを視察に行ったそうで、その結果阿佐谷の街には七夕まつりが一番ふさわしい催しだと結論して、無我夢中で昭和29年に第1回七夕まつりを開催したのでした。」
張りぼて飾り
阿佐谷七夕まつり 張りぼて飾り
ネットの友人から「今年の阿佐谷七夕まつりは素晴らしい」との情報をいただき、初めて見に行きました。 JR阿佐ヶ谷駅南口に出るとあたり一面七夕の飾りに覆われていました。 南口を出たすぐ左手が、阿佐谷七夕まつり会場のパールセンターの入り口です。
パールセンターは約500mにも及ぶアーケード街ですから、8月の猛烈な日差しの日でも比較的涼しく七夕まつりを楽しむことができます。 七夕まつり4日目の月曜日の11時過ぎにパールセンターに到着しましたが、平日にもかかわらず多くの人で賑わっていました。
アーケード街の道幅は比較的狭いため、土・日は大変な混雑になるのではないかと思われます。 ネットの友人のレポートでは、アーケード街に人が溢れている感じでした。 道幅の広い平塚の「湘南スターモール」でも午後は左側一方通行になりますので、阿佐谷のアーケード街も大変ではないかと思います。
アーケード街は500mほどですが、その続きにアーケードのないエリアが200mほど続いていました。 こちらはアーケードがないため、大きな飾り付けはありませんが、様々な飾り付けを楽しむことができます。 商店街が青梅街道と交差するところで、七夕飾りは終了です。
アクセス JR阿佐ヶ谷駅から徒歩1分 風来坊