熱海桜は毎年1月上旬〜2月に咲くインド原産の寒桜の一種で、明治4年(1871年)頃にイタリア人によって、レモン、ナツメヤシとともに熱海にもたらされ、 その後先人たちの努力により増殖が行われ、市内の多くの場所に植栽されました。
また、昭和47年(1972年)から昭和51年(1976年)にかけて、下田の御用邸や伊勢神宮、東宮御所に献上されたことにより、広く知られるところとなりました。
熱海市では、市制施行40周年の昭和52年4月10日に熱海市の「木」に指定しました。
熱海桜は、開花期が1月と沖縄の寒緋桜と並んで日本列島で最も早咲きで、早咲きの桜として注目を集める河津桜より約1カ月早く咲きます。また、一般的に桜の開花期間は1〜2週間ですが、熱海桜の開花期間は1カ月以上と長いのが特徴です。
これは同じ枝に、早期に咲く花芽と後期に咲く花芽が二段構えにできることから、1ヶ月ほど花を楽しむことができるとのことです。
熱海桜は、熱海市内各所に植えられていますが、本数はそれほど多くありません。
メインともいえる糸川沿いには、300mにわたって57本の熱海桜が植えられております。
毎年糸川桜まつりが開催されますが、今年はコロナの関係もあり、桜まつりは開催されましたが、出店やイベントは中止となりました。
このため、逆にゆっくりと鑑賞することができました。
|