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鴻巣びっくりひな祭り (H29.2.20)


メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇


 

メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇


「鴻巣びっくりひな祭り」は、市民ボランティアの呼びかけで始まったイベントで、主催は「鴻巣びっくりひな祭り実行委員会」です。


「鴻巣びっくりひな祭り実行委員会」は、市民ボランティアにより構成されており、市役所の商工課や鴻巣市観光協会の方の支援を得ているとのことですが、基本的には多くの方がボランティアで参加し、イベントを支えているとのことです。

鴻巣市における人形製作は約380年の歴史があるといわれ、鴻巣の貴重な伝統工芸として現在に伝えられています。

「鴻巣びっくりひな祭り」は、歴史ある鴻巣雛の町として「ひな人形のふるさと〜鴻巣〜」を広く宣伝すること、12万市民全員でひな祭りが楽しむこと、市外から多くの観光客をお迎えし、まちを明るく元気にすることを目的に2005年から開催されており、今年が13回目です。


メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇

花久の里では花と人形で飾られた六角錐ひな壇とつるし雛の展示、パンジーハウスでは三面ピラミッドひな壇と花で飾られた等身大のひな人形の展示、コスモスアリーナふきあげでは八角錘型ひな壇の展示が行われています。また、新しく加わった吹上生涯学習センターでは鴻巣ひな人形協会による鴻巣びなの展示が行われています。

さらに鴻巣市役所や鴻巣市文化センターでも展示が行われています。
今回は、鴻巣駅から比較的近い、産業観光館「ひなの里」、エルミこうのす、鴻巣市役所、鴻巣市文化センターを訪ねました。

13回目の開催となる「鴻巣びっくりひな祭り2017」では、全国的にも有名となった、「ひな人形で飾る日本一高いピラミッドひな壇(31段 高さ約7m)」を中心に、公共施設や商店等の協力によるまちかどへのひな飾り「まちかどひなめぐり」が実施されています。

産業観光館「ひなの里」では、一番親王、鴻巣歴史びなの展示が行われています。



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇

「鴻巣びっくりひな祭り2017」のメイン会場は、エルミこうのすショッピングモールです。

エルミこうのすショッピングモールの1階広場の中央に、日本一高いピラミッドひな壇(31段 高さ約7m)が飾られています。

一昨年までの市役所ロビーとは異なり空間が広いため、迫力はなくなった感じですが、ピラミッドの傍にあった建物の支柱がなくなったため、さまざまな角度から自由に撮影することができるようになりました。


ピラミッドひな壇は、2005年より作成されていますが、ピラミッド人形数1333体の他の細部データーは不明です。

2006年のピラミッドひな壇は26段、高さ5.74m、人形数は1345体です。

以後、2008年まではピラミッドひな壇はこの状態が続きます。


メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇

ところが、2009年からピラミッドひな壇の規模が年々大きくなります。

2009年はひな壇28段、高さ6.24m、人形数1746体。

2010年はひな壇29段、高さ6.45m、人形数1766体。

2011年はひな壇30段、高さ6.70m、人形数1797体。

2012年はひな壇31段、高さ7.00m、人形数1807体。



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇


2012年のピラミッドひな壇は、「ひな人形で飾る日本一高いピラミッドひな壇」として、日本一である認定を受けたとのことです。

今年のひな壇も31段、高さ約7mです。

このような数多くのお雛様は、市民の皆さんのみでなく、全国の方から家庭に飾ってある人形が提供されているとのことです。

昨年から会場が広くなりましたが、段数の増加はありません。


メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇




メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇

ピラミッドへの飾り付けは、上の壇は大工さんなどの職人さんにお願いしているようですが、そのほかは実行委員会とボランティアの皆さんで一体一体手作業で飾るとのことです。

なお、「鴻巣びっくりひな祭り」のホームページで、飾り付けの様子が紹介されています。

製作工程

 http://kounosubina.main.jp/making/



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り


メイン会場がエルミこうのすに移ったことから、今年からは高さ7mのピラミッドひな壇を上から眺めることができるようになりました。

さらにひな壇の正面にひな人形などの飾り付けがあるため、ひな壇は会場の中央ではありませんので、2階には高いひな壇をすぐ傍からも眺めることができる場所もあります。


ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り

鴻巣駅近くの「鴻巣駅入口」交差点から中山道に沿って南東方向に1Kmほど進んだ右手が鴻巣市産業観光館「ひなの里」です。

鴻巣市産業観光館「ひなの里」は、鴻巣の伝統産業である人形や国指定無形民俗文化財の赤物製造工程の展示、全国に知られた花卉をはじめとする産業の紹介、また市内のさまざまな観光情報の発信基地として、人形産業の中心地である、鴻巣人形町に平成24年4月に誕生した新しい施設です。



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り


「ひなの里」は、明治期の蔵を中心とする歴史的建造物、鴻巣市観光協会による特産品の販売スペース、産業・観光の施設案内スペース、展示会や講座にも利用できる会議室、そしてさまざまな鴻巣の姿をデザインしたモザイクアートで彩られた多目的広場で構成されています。

「ひなの里」は、産業・観光の振興を通じて、鴻巣中心市街地の活性化に繋げるための、過去から現在、そして未来へ向かう鴻巣を象徴する施設です。


ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り

「ひなの里」の展示では、享保雛や古今雛など古いものから、現代のコンパクトタイプまでさまざまな時代のひな人形が飾られていました。

また、全国的に残存数の少ない約200年前の貴重な「鴻巣雛」、浮世人形、お子様の遊び相手だったぶら人形、豊作を祈って飾られた裃雛など、時代を象徴する珍しい人形も飾られていました。



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り


380年の歴史を誇る鴻巣人形

日本には優雅な伝統行事が数多くありますが、中でも子どもの健やかな成長を願って飾る『節句人形』は、日本の伝統美を伝える最も優れたものです。

節句人形が現在のような豪華さを見せ始めるのは江戸の中頃ですが、鴻巣はその頃から「鴻巣びな」として有名で「関東三大雛市」のひとつに数えられていました。


ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り

特に着物の着付けでは関東一という評判で、江戸の職人たちは競って鴻巣に修行にやってきました。それが原因で江戸職人との仲間の間に「職人の引き抜き」などのトラブルが続き、南町奉行所のお白州で争われたことも何度もあったとのことです。

明治になっても「鴻巣びな」の製作は盛んで「埼玉県内では、越谷6軒、大沢3軒、岩槻3軒に比べて、鴻巣の人形業者30軒、職人300人」という記録がその活況ぶりを伝えています。



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り


江戸時代より連綿と続く「鴻巣びな」の伝統の灯は、平成の現在もしっかりと守り続けられており、人形町周辺に10件の人形店が軒を並べています。

今年は2月20日に訪ねたため、各人形店にはお雛様の飾り付けが並んでいました。


ひなの里の雛飾り



鴻巣市役所の雛飾り



鴻巣市役所の雛飾り



鴻巣市役所の雛飾り

「鴻巣びっくりひな祭り2017」の会場にはなっていませんが、鴻巣市役所の1階ロビーには四角錐のひな飾りがありました。

鴻巣市文化センターも会場にはなっていませんが、これまでどおりの飾り付けが行われていました。



鴻巣市文化ホールの雛飾り



鴻巣市文化ホールの雛飾り



関連のホームページ


 鴻巣びっくりひな祭り


アクセス

 メイン会場のエルミこうのすは鴻巣駅に隣接しています。



     風来坊


鴻巣市文化ホールの雛飾り

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