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常泉寺の彼岸花
神奈川県大和市にある常泉寺は、「花のお寺」「河童のお寺」として親しまれています。 境内には一年中、四季折々の花々が咲き、特に「春のミツマタ」と「秋の白い彼岸花」が有名です。 常泉寺のミツマタの花は「かながわ花の名所100選」に選定されています。
また、山内には数多くの河童さまが置かれ、寺を訪ねた人が花々と共に楽しむことができるように、あちらこちらに配置されています。 このカッパは、寺を訪問する方一人一人と接することのできない住職が、自分に代わり心を和ませてもらいたいとの願いから置かれたものだそうです。 なかでも、「かっぱ七福神」「河童智(かっぱち)くん」が人気のようです。
常泉寺の宗旨は、曹洞宗であり、本山は福井県の永平寺、横浜の総持寺です。 創建は1588年といわれています。 御本尊は木造の聖観世音菩薩で坐像です。制作されたのは江戸時代であろうと伝えられています。 現在の住職は第24代です。
彼岸花は気温が下がると成長を始めるということですが、今年は残暑が厳しかったため彼岸花の成長する時期が遅く、なかなか見頃を迎えません。 その一方で、台風17号、18号が相次いで関東に接近する気配から、月末にかけて大荒れの天気になる気配です。 こうした情勢から、思い切って9月26日に訪ねました。
彼岸花は、多年草の植物で高さは30〜50cmです。 突然茎が伸びてきて鮮やかな色の花を咲かせ、数日で花が終わって茎だけになります。 花のあとに葉が伸びてきますが、冬と春を越して夏近くなると全く消えてしまいます。 したがって、花と葉を同時に見ることはできないようです。
秋の彼岸の頃に咲く頃から「彼岸花」という和名がつけられています。 また、お目出度いことが起こる兆しに、赤い花びらが天からふってくる仏教の経典から、「天上の花」という意味で、曼珠沙華とも呼ばれています。
常泉寺本堂
常泉寺境内
常泉寺では白色の彼岸花が約300本、赤色が数千本、境内のあちこちに咲くとのことです。 白い彼岸花は繁殖力が弱く、大変珍しいとされており、常泉寺では赤い彼岸花よりも少し早く咲きます。 白い彼岸花が多数咲くことから、常泉寺は彼岸花の関東有数の名所といわれています。
今年は彼岸花の咲く時期が遅く、白い彼岸花がやっと見頃を迎えつつある段階で、赤い彼岸花は一部のエリアを除いて殆どが成長段階でした。 白い彼岸花も成長段階のものも多く、これからが見頃という感じでした。 ピンクや黄色の彼岸花も咲きますが、今年は黄色の彼岸花に出会うことができました。
カリガネソウ
「花のお寺」常泉寺! 常泉寺では、お寺と地域の人々との結びつきを大切にしたいということから、いつ来ても来訪者が楽しめるようにと、四季折々の花を咲かせているとのことです。 今年も、彼岸花のほかにもいろいろな花に出会うことができました。
ミヤギノハギ
キキョウ
ホトトギス
「河童のお寺」常泉寺! 河童のルーツは中国黄河の上流とされ、古名を「水虎(すいこ)」又は「河泊〈かはく)」とも呼ばれていました。 この言葉が日本に入ってくると、「河童(かっぱ)」と呼ばれるようになったと言われています。 河童は水の精霊で川の神、水の神として色々な信仰を受けています。 このことから水神様の雫から生まれたとも言われます。
ムラサキフジバカマ
フジバカマ
カワラナデシコ
サワギキョウ
ケイトウ
シュウカイドウ
「河童」は水の精霊で川の神、水の神として色々な信仰を受けています。 常泉寺には水の湧き出るところがあり、お寺の名前も「清流山常泉寺」といい、大変水に縁のあることから、「河童」をお祀りしているのだそうです。
シュウメイギク
オイランソウ
コウホネ
???
アクセス 小田急江ノ島線高座渋谷駅西口から徒歩7分 西口を出て右手前方のタイル張りの散策を進み、丁字路を右折し、最初の信号を左折して道なりに200m程進むと右側が常泉寺の入口です。 駐車場 10台程度です。
ヤブラン
ナンバンギセル
ムラサキツユクサ
ホオズキ
オミナエシ
ノダケ
拝観料 300円 関連のるホームページ 常泉寺 風来坊