府中市郷土の森博物館は、東京都府中市にある、建築物を中心とした野外博物館です。
多摩川の是政緑地に隣接した自然の多い場所にあり、「郷土の森」という愛称で呼ばれています。
府中市郷土の森博物館は、約14ヘクタールの敷地全体で府中の自然、地形、風土の特徴を表現し、その中に昔の農家や町屋、歴史的な建物などを配置することで、野外を含めた「森」全体を博物館として、府中の自然と歴史を紹介する施設です。
府中市郷土の森博物館では、府中市域の明治、大正期の建築物を移築復元して保存しています。復元は宿場中心部のみならず周辺の農家も復元されており、江戸時代に創建され明治以後に改築された建築もあって、なかなか見応えのある施設になっています。
地域に根ざした復元工事であり、明治村など既存の復元事業と性格を異にしています。
府中市は武蔵国の国府という中心地であったため遺跡が多く、それらの市内遺跡からの出土品を展示しています。
昔の生活道具や農耕道具の展示と、各種の体験イベントを通じて、当時の民俗を後世に伝えていこうとしています。
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