上野東照宮は、元和2年(1616年)2月駿河城に徳川家康を見舞いに赴いた、藤堂高虎と天海大僧正が、危篤の家康公の病床で「末永く鎮魂できる場所を造って奉ってほしい」との遺言を受け、高虎の屋敷領地であった上野の山に、寛永4年(1617年)に本営を造営しました。
その後、3代将軍家光がこの屋敷に満足できず、慶安4年(1651年)に現在の社殿(金色殿)を造営し、以後江戸の象徴としました。
これが現存する上野東照宮です。
上野東照宮には、徳川家康公(初代)、徳川吉宗公(8代)、徳川慶喜公(15代)が奉られています。
上野東照宮ぼたん苑では、1月1日から2月23日までの予定で、寒牡丹や冬牡丹が見頃を迎える時期に合わせた「冬のぼたん祭り」が開催されます。
上野東照宮のぼたん苑は、江戸の風情を今に残す回遊式の牡丹庭苑です。
1月から2月にかけて、約40品種・150株の冬牡丹・寒牡丹のほか、ロウバイ、まんさく、早咲きの梅、フクジュソウなどが苑内を彩ります。
苑内からは旧寛永寺五重塔や東照宮の参道に並ぶ石灯籠を眺めることができ、江戸風情の中でぼたん鑑賞が楽しめます。
また雪の日には、降り積もる雪の中に凛とたたずむ牡丹の姿が見る人の目を惹きつけます。
霜よけの「わらぼっち(藁囲い)」に包まれて、可憐な花をつけた冬の牡丹を愛でるこができます。
開苑時間は午前9時30分から午後4時30分(入苑締切)までです。
この間、休苑日はありません。
|