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曽我梅林 (令和3年.2.15)



神奈川県小田原では今から約600年以上も昔、北条氏の時代に梅の実を兵糧用にするため、城下に多くの梅の木が植えられました。
江戸時代には、小田原藩主の大久保氏により梅の栽培が奨励され急速に増えました。
さらに、箱根越えの拠点としての宿場町として、旅人の必需品(弁当の防腐、のどの渇きを癒す、健康食品)としても梅干が重宝されました。

曽我梅林は、小田原城の北東約7kmに広がる、別所梅林、中河原梅林、原梅林の総称です。
その規模は、およそ90ヘクタールあり、約3万5千本の白梅が植えられています。
食用梅の生産が目的のため、そのほとんどが白い花の白梅になっています。
栽培されている主な品種は、十郎(梅干用)、白加賀(梅酒用)、杉田(梅酒・梅干兼用)であり、毎年6月から7月初旬にかけて380トンから400トンの生梅が収穫されます。

曽我梅林では、食用の梅を生産するとともにその花の美しさ、可憐さ、高貴さを楽しんでいただくことを目的に、約45年前に地元農家が実行委員会を作り、梅祭りを開催しています。
今年はコロナ感染症の関連で、梅まつりは中止になりましたが、梅まつりのメイン会場である別所梅林は開放されました。

















曽我梅林は「かながわの景勝50選」に選ばれている景勝地です。
富士山や箱根連山を背景に、田園風景の中に白い布を敷き詰めたように広がる梅林は、見事な景観です。
また、梅林から見る富士山や箱根連山、丹沢山系などの眺めも素晴らしいものがあります。
曽我梅林から眺める富士山は「関東富士見100選景」に選ばれています。

曽我梅林は中河原梅林、原梅林、別所梅林の3つがあります。
中河原梅林は、JR御殿場線下曽我駅から松田方面に15分程度歩いたところにあります。
一方、原梅林、別所梅林は下曽我駅から国府津方面に15分程度歩いたところにあり、中河原梅林と別所梅林は2km程度離れています。

今年は開放されている別所梅林を訪ねました。
今年はラッキーにもくっきりとした富士山を眺めることができました。














穂坂宅の枝垂れ梅


別所梅林のすぐそばに、見事な枝垂れ梅を栽培されている穂坂さん宅があります。
別所梅林の案内図にも「穂坂宅大しだれ」として案内されています。

穂坂宅のご主人の話では、この垂れ梅の樹齢は61年〜62年とのことです。
今年も見事の枝垂れ梅を見せていただきました。
















アクセス

 別所梅林はJR御殿場線下曽我駅から徒歩15分



       風来坊


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