散策スポット 東京近郊

散策スポット目次

HOME

前ページ

次ページ

昭和記念公園のシモバシラ (令和2年.12.18)


久しぶりに昭和記念公園へシモバシラを見に行きました。

シモバシラといっても地表にできるシモバシラではなく、枯れた山野草のシモバシラの根元にできる氷柱です。

シモバシラは宿根性の多年草です。
高さ40〜70cm程度で、茎の断面は四角形をしています。
9月から10月頃に枝の上部の葉の脇に、片側だけにほぼ真横に向かって釣り鐘状の白い花が咲きます。

このシモバシラの生えていたところには、冬になると枯れた茎の根元に霜柱のような氷の結晶ができます。
このためシモバシラという名前が付けられたとのことです。
普通よく見かける地表に出来る霜柱とは別の現象です。

シモバシラの茎は冬になると枯れてしまいますが、地中にある根はその後も活動を続け、水を吸い上げて茎に送り続けます。
地上部の茎に送られた水は、普通はただの「水」ですが、外気温が氷点下になると水が凍って、茎から氷柱ができます。

氷の結晶ができるには、いくつかの条件があります。
気温が氷点下ぐらいにまで下がった早朝
気温が下がると、水は外気に触れて少しずつ凍っていきます。

風が弱い、または無風のとき
風が強いと水滴が吹き飛ばされて凍りにくい。

雨や雪が降っていないとき
雨が降ると水が凍ることができない。また、雪が降ると雪の水分がかかってしまうため氷ができにくい。

これらの条件が揃うと、地上に吸い上げられた水分が茎からはみ出して「氷」となって現れます。
前日の夜が曇りではなく晴れの方が良いとのことです。
 

12月18日の立川は風も弱く氷点下1度の予想でしたので行ったところ見事にできていました。
昭和記念公園には霜柱ができるエリアが数カ所あります。
花木園展示棟前のシモバシラです。





花木園の展示棟の前の階段を下りた池の傍のシモバシラです。
シモバシラはこのように山野草のシモバシラの根元にできます。

どのような結晶ができるのかはその日のお楽しみです()











最後は、こもれびの丘北側のシモバシラです。
以前はたくさんできていましたが、シモバシラが随分刈り取られてしまい、シモバシラのできるエリアが狭くなってしまいました。













これ以外のエリアは、この日はシモバシラができていませんでした。


アクセス

 西立川口 JR青梅線西立川駅から徒歩2分

 このほか立川口、昭島口、玉川上水口、砂川口があります。

関連するホームページ

 昭和記念公園


     風来坊


目次  TOP  HOME