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瀬戸屋敷のひな祭り (令和2年.2.18)



神奈川県の北西部にある開成町のあしがり郷「瀬戸屋敷」では、今年も2月15日(土)〜3月3日(火)の間、「瀬戸屋敷ひなまつり」が開催されました。
あしがり郷「瀬戸屋敷」のある開成町北端の「金井島」地区は、農業地域として縦横に張り巡らせた水路を活用した水田と畑地が広がっています。
6月に「開成あじさい祭」が開催される場所です。

この一画に遠くからでも目立つ大きな屋敷林に囲まれた屋敷があります。
江戸時代からこの地区の名主職を代々務めてきた瀬戸家です。
築300年の歴史を誇るこの屋敷が、瀬戸家から開成町に寄贈され、その後復元等を経て平成17年5月に「あしがり郷瀬戸屋敷」として一般に公開されました。









瀬戸屋敷では、古民家として開放しているほかに、さまざまなイベントが開催されています。
ひなまつり、端午の節句、七夕、十五夜などの年中行事、瀬戸屋敷を学校の校舎に見立てた生涯学習講座「あしがり学校」、地域のサークル団体が子供たちに紙芝居、語りを披露する「蔵ひろば」を中心に、映画会、コンサート、展覧会の会場としても使用され、多くの人びとが集う場、文化の発信も担える場所として活用されています。






開成町のひなまつりは、平成15年度に町婦人会の主催行事として「開成あじさい祭」の会場中心である「あじさい公園舞台棟」で産声をあげました。
瀬戸屋敷が開園した平成17年度より場所を瀬戸屋敷に移し、瀬戸屋敷年中行事のひとつとして実施されるようになりました。

古民家の趣と手作りのつるし雛の華やかさが来園者の心を捉え、年々来園者が増え、平成19年度には来場者が4万人に迫るまでになり、瀬戸屋敷を代表するイベントに成長を遂げました。
平成20年度には、各種団体が加わった実行委員会組織が立ち上がり、地域の活性化を目的としたひなまつりとなり、現在に至っています。
ひなまつりでは、瀬戸家収蔵の雛人形や享保雛、婦人会手作りの色とりどりの吊し雛(7000個以上)が飾られ、瀬戸屋敷はひなまつりムード一色に包まれます。









瀬戸家収蔵の雛人形
瀬戸家は代々金井島村の名主職を務めてきた家柄で、江戸時代から瀬戸家に伝えられてきた雛人形や、ご当主の奥様のお姉様の雛人形等で、いつしか、そろえて飾る風習になったようで、何組もの雛人形が一緒に飾られます。

また、大久保氏の紋の入った道具類も飾られます。

小田原藩主大久保氏の紋の入った道具類は貴重なもので、瀬戸家のご先祖が輿入れの時に持参したものといわれています。
大久保氏の紋の入った道具類としては、書見台(伊勢物語が書かれています。)、貝合わせ、手あぶり、碁盤、将棋盤、膳部、茶道具などがあります。








ひなまつりは、屋敷内の茅葺きの主屋と土蔵で開催されます。
今年は主屋のひな飾りがこれまでとは大幅に変わっていました。
裏手の部屋に飾られていた享保雛が入口の部屋に飾られていてビックリしました。










奥の土蔵中には、開成町町制施行60周年記念行事として作成された大吊るし雛が飾られています。
直径1.5m、高さ2.4mの吊し雛が土蔵に展示されています。
開成町婦人会の皆さんが、2年かけて作成した作品とのことです。
土蔵のひな飾りもこれまでとは大幅に変更されていました。






アクセス
小田急線開成町駅から瀬戸屋敷まで有料シャトルバスが毎日30分間隔で運行されています。
料金は210円です。

入園料
400円

関連するホームページ

 瀬戸屋敷ひなまつり実行委員会


     風来坊

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