象島、中ノ島、高島の3つの島からなる三四郎島は、海の干満の差により陸と地続きになるトンボロ現象が起きる不思議な島です。源氏の武者、三四郎が中ノ島に隠れ住み、彼と恋に落ちた小雪が引き潮の時の数時間、逢いに行ったという伝説も残っています。
干潮になると幅約三十メートルの浜ができあがり、足をぬらさずに三四郎島に渡ることができます。また、満潮時には水面下に隠れてしまい、その上を小さな舟が自由に往来することができます。このように浜の両側からの波よってできる海岸を、砂州といって、天の橋立や博多の中道でも見られます。
磯の海岸は珍しく、さらに潮の干潮によって浮き沈みする浜は極めて珍しい現象です。昭和59年9月に県の天然記念物に指定され、『瀬浜渡るにゃ干潮いおいで、満ちりゃ想い
もとどきゃせぬ』と、堂ヶ島小唄にも歌われており、磯遊びには格好の場所です。
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