聖将山東郷寺は、もともとは、日露戦争の日本海海戦で有名な東郷平八郎元帥の別荘地でした。
東郷元帥の死後、元帥を慕う人々によって、昭和14年末に、ここに寺が建てられました。
東郷寺は久遠寺を総本山とする日蓮宗のお寺で、開基は東郷元帥です。
副開基は元帥の側近であった子爵小笠原長生海軍中将です。
東郷元帥の別荘の建物は、現在でも残されています。
京王線多磨霊園駅から南側にある商店街を抜けて、その先の坂を下る途中で右側に大きな山門がそびえ立っています。
そこが聖将山東郷寺です。
京王線多磨霊園駅から徒歩で約5分、駅前の道は東郷寺通りと呼称されています。
東郷寺の山門は、ベネチア国際映画祭など海外で絶賛された、黒澤明監督の名作「羅生門」やそれに続く「美女と盗賊」のモデルになった山門といわれています。
府中崖線の段丘を利用して造られており、手前に急勾配の階段があります。
|