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東郷寺の枝垂れ桜 (H31.3.24)



聖将山東郷寺は、もともとは、日露戦争の日本海海戦で有名な東郷平八郎元帥の別荘地でした。
東郷元帥の死後、元帥を慕う人々によって、昭和14年末に、ここに寺が建てられました。
東郷寺は久遠寺を総本山とする日蓮宗のお寺で、開基は東郷元帥です。
副開基は元帥の側近であった子爵小笠原長生海軍中将です。
東郷元帥の別荘の建物は、現在でも残されています。

京王線多磨霊園駅から南側にある商店街を抜けて、その先の坂を下る途中で右側に大きな山門がそびえ立っています。
そこが聖将山東郷寺です。
京王線多磨霊園駅から徒歩で約5分、駅前の道は東郷寺通りと呼称されています。

東郷寺の山門は、ベネチア国際映画祭など海外で絶賛された、黒澤明監督の名作「羅生門」やそれに続く「美女と盗賊」のモデルになった山門といわれています。
府中崖線の段丘を利用して造られており、手前に急勾配の階段があります。







門前には枝垂れ桜の大木が5本あり、そのほかに小さな木も数本あります。
東郷寺の枝垂れ桜は、府中市の名木100選に選ばれており、山門とともに、府中を代表する景観の一つとなっています。

枝垂れ桜の傍に次の説明がありました。
『東郷寺の枝垂れ桜は、彼我の差別のない英霊供養を願い建立された当山のために、総本山見延山延暦寺久遠寺境内より苗を移植したものです。
世界の平和を渇望しながら、遠い異国の地に散った若き無名兵士達の御魂が、美しい花となって咲き誇ります。東郷寺世話人』

東郷寺の枝垂れ桜は、ソメイヨシノよりも開花が早く、3月下旬にはほぼ満開になります。
東郷寺の枝垂れ桜は木によって開花の時期に若干のズレがあり、5本の枝垂れ桜はほぼ同時期に満開ということはまれなようです。
3月24日に訪ねましたが、中央の一番大きな枝垂れ桜は早くも見頃を過ぎていました。
また、山門に向かって左手奥の枝垂れ桜はまだ5分咲き程度でした。
それでも見事な枝垂れ桜を楽しむことができました。








アクセス
京王線多磨霊園駅から徒歩5分。

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