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三浦海岸の河津桜 (H30.2.28)


河津桜は早咲きで知られ、花の色がソメイヨシノよりも桃色が濃く、花期が1か月間と長いのが特長です。
名前のとおり伊豆の河津が有名ですが、三浦半島でも1000本の河津桜が、三浦海岸駅から小松ヶ池公園までの京浜急行の線路沿いに、約1kmにわたって植えられています。

特に三浦海岸から三崎口に向かう線路沿いには河津桜のほか、菜の花も同時に咲き誇り、晴れた日には青空とピンクと黄色の3色のコントラストがとても綺麗です。
都心から近い河津桜の新名所として、例年多くの観光客で賑わいをみせています。
昨年は30万人が三浦海岸の河津桜を見に訪れたとのことです。
今年も2月5日(土)〜3月11日(日)の間、第16回三浦海岸桜まつりが開催されました。









三浦海岸の河津桜は、「三浦海岸まちなみ事業協議会」という、有志のグループが三浦海岸地区を元気づけようとして、平成11年から植裁をはじめました。
「三浦海岸桜まつり」は平成14年からはじめられました。
「三浦海岸まちなみ事業協議会」は、三浦海岸周辺の商店主らが中心となって活動している町おこしの団体です。

1月中旬にはすでに河津桜が咲き始めており、今年も河津桜の開花は早いのかな? と思っていたところ、2月に入って寒波が厳しく、結果的には見頃の時期は例年よりも遅くなりました。
開花情報を眺めながら、2月28日に三浦河岸の河津桜を見に行くことにしました。
昨年よりも2週間以上遅くなりました。本当に河津桜の見頃の時期の予測は難しいです。







三浦海岸の河津桜は、会場入口から京浜急行の線路に沿って遊歩道があります。
伊豆の河津町に較べるとやや狭い遊歩道ですが、ここが桜まつりの会場です。
遊歩道に沿って菜の花と河津桜のコラボレーションが続いています。
また、ときどき赤色の京浜急行の電車が通過し、彩りに花を添えてくれます。
今年はラッキーにも青色の京浜急行の電車を撮影することができました。

遊歩道の桜は植裁されて20年足らずですが、見事に成長し、伊豆の河津桜と変わらないくらい見事な花を咲かせています。
会場入口から京浜急行の線路沿いの遊歩道を500mほど進むと、右側に小松ヶ池の入口があります。
小松ヶ池の入口の少し手前の左側の坂道を登ると京浜急行の線路の上を渡ることができます。
この陸橋の上が、三浦海岸の河津桜と京浜急行の電車を撮影できる最大の景観スポットです。
陸橋の上は金網が張られているため、金網の南側はカメラの砲列ができていました。





陸橋を渡り案内にしたがって500mほど進むと小松ヶ池公園です。
小松が池公園は、約3.haの公園ですが、三浦半島有数の渡り鳥の飛来地である1.haの溜池があり、野鳥、昆虫類、植物などの自然生態を観察できるとのことです。
渡り鳥としては、ゴイサギ、コサギ、オナガガも、ヒドリガモ、カイツブリなどを見ることができるようです。

小松ヶ池公園では池に写る桜を撮影できます。
小松が池の桜は開花が少し遅れているようで、見頃一歩前でした。
10時過ぎに到着したためか、小松ヶ池付近はまだ空いていました。








小松ヶ池の傍らに、池の由来が掲げられていました。
『この大沼は「小松ヶ池」あるいは「お松ヶ池」といい、古くから里人の間に、この池にまつわる物語が語り継がれています。
むかし、この池のあたりがまだいくつかの小さな田に分かれていた頃、お松という働き者の嫁が一人田植えに励んでいました。
お松は意地悪の姑に、一人ではとても無理なほどの田植えを言いつけられたのです。

すでに太陽は、西山にかくれようとしているのに、田植えが終わらず、困り果てたお松は天を仰いで「あと半刻あれば田植えも終わるものを」と嘆き悲しみました。すると不思議なことに西山に沈もうとした太陽がにわかに数尺も高く東へ戻り、お陰でお松は無事に田植えを終えることができました。
しかし、その時、あたり一面は深い泥沼と変わり、お松は水に呑まれてしまいました。
それからというもの雨の多い年が続いて、やがてこの一帯はごらんのような池になったといわれています。』







アクセス
京浜急行「三浦海岸駅」から徒歩10分。
駐車場はありますが、桜まつりの時期は大混雑のようです。

入場料:無料

関連するホームページ

 三浦市観光協会



    風来坊


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