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大花壇のサギソウ
サギソウまつりの案内
昭和記念公園では、今年も「サギソウまつり」が開催されています。 今年の「サギソウまつり」は8月5日(土)〜9月3日(日)です。 以前は、サギソウまつりは8月1日からでしたが、このところ開始時期が1週間程度遅くなっています。 近年、サギソウまつりが始まっても開花初期の状況が続いたためかもしれません。
今年は花の開花が遅く、サギソウはどのような感じかな?・・・・と思いつつ8月6日(日)に訪ねました。 サギソウの展示は始まっていましたが、サギソウは殆ど咲いていませんでした。 ということで、その日は諦めて8月25日(金)に再度訪ねました。
少し遅かったかな?・・・と思いつつ訪ねましたが、サギソウはちょうど見頃でした。 サギソウのお世話をされている係の方に話を伺ったところ、「今年は開花が2週間程度遅い」とのことでした。それでも見頃のサギソウに出合うことができてラッキーでした。
今年もさざなみ広場、西立川口、菖蒲田付近、トンボの湿地南などに、サギソウボランティアの方々が1年間丹念に育てたサギソウが展示されています。 大花壇、風景花壇、立体花壇、寄せ植え作品、自生地風花壇、いかだ等、様々な志向を凝らした特色ある花壇でサギソウが展示されています。 また、サギソウをモチーフにした作品や写真の展示、スタンプラリー、栽培相談、撮影用鉢貸し出しなどのイベントも行われていました。
サギソウは、日当りの良い湿地に生える多年草で、夏に可憐な純白の花をつけます。 その花の形が翼を広げたシラサギを連想させることから、「サギソウ」という名前がついたといわれています。 サギソウは、地下にほふく茎があり、その先端に大豆ぐらいの球根(球星ともいう)をつけます。 その球根から芽が出て開花し、生育状態が良いと球根の数は1年で2〜3倍に増えるそうです。
花の高さは20〜40cmで、葉は茎の下部に数枚付き、広い線形で長さ5〜10cm、幅1cm程度です。 花の直径は約3センチ程度です。唇弁は3つに分かれ、側列片は扇形でフリル状に細かく深く裂けています。 距は細く長さは約4センチ程度です。
サギソウの歴史 サギソウの歴史は古く江戸時代初期にはすでに栽培の記録が残されています。 現在では生息地の開発と乱獲などが原因で、各地で個球数や生息地の減少が進み、「絶滅危惧種」の一つにあげられています。 昭和記念公園で展示されているサギソウは園芸品種とのことです。
昭和記念公園のサギソウ 昭和記念公園では、平成9年度に「水鳥の池」の北岸に約30平方メートル(2m×15m)の仮設花壇を設置し、「多摩サギ草愛好者の会」の協力のもとボランティア活動によりサギソウ約7,000球の植栽を行いました。 その後、ボランティア組織の拡充や栽培技術の向上を重ね、年間を通じ献身的に栽培管理を続けてきた結果、現在では約70,000球のサギソウを開花させるまでになっています。
昭和記念公園ではサギソウボランティアと協力してこのサギソウを大切に保護育成し、また栽培技術を広く普及することで、多くの来園者に末永くサギソウを楽しんでいただきたいと考えているそうです。 サギソウの開花期間は1週間程度だそうですが、昭和記念公園では開花時期の異なる3種類のサギソウ「青葉」「銀河」「輝き」を栽培しており、1ヶ月近くの「サギソウまつり」の期間に、次々と開花します。
サギソウ:青葉
今年は訪ねたのが8月25日と遅かったこともあり、「青葉」が見頃を迎えていましたが、「銀河」も一部咲いていました。 「銀河」は花姿が全体的に丸い。羽根の付け根が短いとのことです。 また、「銀河」は葉に紋が入っており、葉幅があります。 今年は「銀河」を撮影することができました。
サギソウ:銀河
サギソウ品種の見分け方 昭和記念公園では、「青葉」「銀河」「輝き」の3種類のサギソウを栽培しています。 品種は葉で見分けることができますが、花での見分けは難しいです。 今年は「銀河」を見ることができましたが、「輝き」には出会うことができませんでした。
銀河 ギンガ 開花期8月中旬 花姿が全体的に丸い。羽根の付け根が短い。 葉に紋が入っており、葉幅がある。紋の色は「輝き」よりも白い。 輝き カガヤキ 開花期8月下旬 花姿が全体に楕円形。羽根の付け根が長い。 葉に紋が入っており優しい雰囲気、紋の色は「ギンガ」よりも黄色い。
立体花壇のサギソウ
西立川口から入園すると、前方に来場者案内テントが設置されており、サギソウボランティアによる来場者に対する案内、栽培方法の解説、ボランティア活動状況の紹介などが行われています。 案内テントのそばには、立体花壇が設置されており、車いすの方でも間近にサギソウを見ることができるように配慮されています。 また、少し離れた場所には、サギソウボランティアの方の栽培されたサギソウの展示も行われています。
案内テントから斜面を下がった水鳥の池のそばに、約1.2m×12mの大花壇が設置されています。サギソウまつりのメインの花壇です。 大花壇の傍に風景花壇が設置されていますが、今年はここはすでに見頃を過ぎていました。 また、大花壇のそばにあるテントでは、写真撮影用のサギソウ鉢の無料貸し出しが行われています。
サギソウボランティアの方の栽培されたサギソウ
関連のホームページ
昭和記念公園 風来坊