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塩船観音寺のつつじ (H29.5.2)


塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ

塩船観音寺といえば「つつじ」という印象が強いですが、6月のアジサイ、7月の山百合を始めとして、百日紅、萩、彼岸花、山茶花などが四季を通じて咲き誇り、花の寺として親しまれています。

その中でもつつじが有名で、4月中旬から5月上旬にかけて行われる「つつじまつり」には、毎年10万人を超える参詣者が訪れるとのことです。



塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ


塩船観音寺は、山号を「大悲山」と称し、寺は地名の塩船をつけて「大悲山塩船観音寺」とされています。

塩船とは、周囲の地形が小丘に囲まれ、舟の形に似ており、仏が衆生を救おうとする大きな願い舟である『弘誓の舟』になぞらえて、塩船と名付けられています。


塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ

塩船観音寺は、京都市伏見区の醍醐寺を総本山とする、真言宗醍醐派の別格本山です。

大化年間(645年〜650年)に若狭の国の尼僧・八百比丘尼(やおびくに)が1寸8分の紫金の千手観音像を安置したのが開山と伝えられ、平安時代の貞観年間(859年〜877年)には、比叡山の僧・安然和尚が12の僧坊を建立して、興隆を極めたと伝えられています。



塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ


観音寺は立地的に青梅街道に程近く、南に行けば御岳山〜高尾山、大山へ、北に行けば子の権現〜高山不動〜秩父の観音霊場へと山岳信仰の修験行者の通り道であったと推察されています。

しかし、明治時代の神仏分離令、修験道の廃止令などによって大きな打撃を受け、寺運は一時衰退しましたが、地域の有志の人々の手により山内が整備され、境内一面にツツジが植えられて復興を遂げたそうです。


塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ

本堂から祈願堂に向けてゆるやかな坂を下っていくと、前方のみならず左右の斜面全体に咲き誇るつつじが目に飛び込んできます。

ちょうど船底のような地形のため、境内の周囲がぐるりとすり鉢上の斜面に囲まれています。



塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ


この斜面全体に約15種類、約2万株のつつじが植えられており、どちらの方向に視線を投げても、一面咲き乱れるつつじという感じになります。

早咲き、中咲き、遅咲きのツツジが、例年4月下旬から5月のゴールデンウィークに逐次ピークを迎えます。

その見事な光景は「新東京百景」にも選ばれています。


塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ

塩船観音寺では開花情報が提供されており、例年一番見頃の時期が6日間程度続くようです。

今年のつつじは桜同様に開花が少し遅れましたが、4月下旬〜20度前後の気温が続き、雨も少なくつつじにとっては良い条件だったとのことです。

今年は2日ごとに、写真入りの開花情報が提供され、見頃の時期をしっかりと把握できるようになりました。



塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ


4月29日に「今年の見頃が来ました。護摩堂左側も色が濃くなり全山色付きました。

ゴールデンウィークも早めの御来山がよろしいかと思われます」との情報が提供され、5月1日には「中咲きのつつじが最盛期を迎えております。クルメツツジもキリシマツツジが色鮮やかになっています。本日から3日まで秘仏の御本尊千手観音像の御開帳が始まりました。また、5月3日の午前11時から紫燈護摩火渡荒業が修業されます」との情報が提供されました。


塩船観音寺のつつじ



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塩船観音寺のつつじ

5月3日は大変混雑しますので、5月2日に行くことにしました。

例年はJR青梅線河辺駅からバスあるいは徒歩で行きますが、今回はJR東日本の駅からハイキングのイベントに参加することとし、青梅駅から歩きました。

今回の駅からハイキングは青梅丘陵ハイキングコースを経由するコースでしたので、やや時間がかかり塩船観音寺到着は11時となりました。



塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ


観音寺仁王門から、阿弥陀堂、本堂を経て境内に入ると前方全体に広がるつつじが目に飛び込んできます。

すり鉢状の斜面全体につつじが植えられていますので、本堂から祈願堂に向けての緩やかさ坂道を進むにつれて、見えるつつじの範囲も拡がってきます。

今年はちょうど見頃の時期に来ることができたようです。

境内には5月3日に行われる「紫燈護摩 火渡荒行修行」の準備がされていました。


塩船観音寺のつつじ



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塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ

塩船観音寺では、すり鉢状の斜面の一番高いところに散策路が設けられており、上からつつじを眺めながら、入り口付近から反対側まで3/4周することができます。

また、つつじ丘山頂に観音像が建立されています。

この塩船平和観音立像は、塩船観音寺開創1350年の記念行事として、建立されたものです。

つつじ丘山頂からは、すり鉢状の斜面に咲くつつじ全体を眺めることができます。



塩船観音寺のつつじ



塩船観音寺のつつじ


塩船観音寺のつつじ丘では、すり鉢状の斜面には数多くの散策路が設けられています。

斜面を上下しながら、さまざまな角度からつつじを楽しむことができます。

また、すり鉢状の底に当たる部分には広場があり、ここに立つと周囲がつつじに囲まれている感じになります。

今年はちょうど見頃でしたので、さまざまな角度からつつじを楽しむことができました。


塩船観音寺のつつじ



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塩船観音寺のつつじ

アクセス

JR青梅線河辺駅から塩船観音寺入口バス停までバスで10分

塩船観音寺入口バス停から徒歩8分

JR青梅線河辺駅から約2Km 徒歩30分

駐車場

約200台駐車可能で料金は700円です。このほか付近に臨時駐車場があります。



塩船観音寺のつつじ



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開園時間&入山料

開園時間は午前8時から午後5時までで、入山料は大人300円、子供100円です。

関連するホームページ

 塩船観音寺


    風来坊



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