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上野東照宮ぼたん苑
上野東照宮ぼたん苑では、毎年1月1日から2月下旬までの予定で、冬ぼたんの一般公開が行われます。 今年は1月1日から2月26日(日)までで、開苑時間は午前9時30分から午後4時30分(入苑締切)までです。 この間、休苑日はありません。
今年の12月は暖かく、12月から梅の開花情報がありました。 昨年に引き続いて今年も花の開花が早そうですから、1月5日に上野東照宮を訪ねました。 冬ボタンはすでに見頃を迎えており、蕾はほとんどない状況でした。 昨年よりも開花が早い感じです。
島錦
上野東照宮は、元和2年(1616年)2月駿河城に徳川家康を見舞いに赴いた、藤堂高虎と天海大僧正が、危篤の家康公の病床で「末永く鎮魂できる場所を造って奉ってほしい」との遺言を受け、高虎の屋敷領地であった上野の山に、寛永4年(1617年)に本営を造営しました。
連鶴
その後、3代将軍家光がこの屋敷に満足できず、慶安4年(1651年)に現在の社殿(金色殿)を造営し、以後江戸の象徴としました。 これが現存する上野東照宮です。 上野東照宮には、徳川家康公(初代)、徳川吉宗公(8代)、徳川慶喜公(15代)が奉られています。
聖代
春ぼたん
牡丹の花は「富貴」の象徴とされ、「富貴花」「百花の王」などと呼ばれています。 日本には奈良時代に中国から薬用植物として伝えられたとされ、江戸時代以降、栽培が盛んになり数多くの牡丹の品種が作り出されました。 中国文学では盛唐(8世紀初頭)以後、詩歌に盛んに詠われるようになり、日本文学でも季語として多くの俳句に詠まれ、絵画や文様、家紋としても親しまれてきた花です。
新国色
上野東照宮ぼたん苑は、昭和55年(1980年)に日中友好を記念して開苑した回遊式日本庭園です。 現在は、中国牡丹、アメリカ品種、フランス品種を含め500株以上の牡丹があでやかに咲き誇ります。また、4月中旬からは華鬘草(荷包牡丹)や石楠花、5月上旬からは芍薬も見頃をむかえます。
王冠
寒ぼたんと冬ぼたん 上野東照宮ぼたん苑や鶴岡八幡宮の神苑ぼたん庭園にこの時期に咲くぼたんを、風来坊は冬ぼたんとして紹介しております。 しかし、この時期に咲くぼたんには、厳密には寒ぼたんと冬ぼたんの2つの種類があります。
八千代椿
ぼたんには二期咲き(早春と初冬)の性質を持つ品種があり、このうち低温で開花した冬咲きのものが古来より寒ぼたんと呼ばれています。 寒ぼたんは、江戸時代に牡丹園芸家が寒の時期にも富貴花を咲かせようと品種改良をおこなった牡丹で、これらの種類が寒ぼたんの始めといわれています。
太陽
春につく蕾はつみ取り、夏の終わり頃に葉を摘み取って花期を遅らせ、藁の霜囲いをして暖かいところに保護すると冬に開花します。 寒ぼたんの花はその年の気象に大きく左右され、着花率は2割以下といわれています。
島大臣
一方、冬ぼたんは、花の少ない冬にお正月の縁起花として抑制栽培技術を駆使して開花させたものです。 本来、春に開花する花を、春夏に寒冷地で開花を抑制し、秋には温度調節をして冬に備えるという作業を丸2年かけて行い、この時期を春だと思いこませて開花させたもので、春ぼたんと同じ品種です。 このため、ほかの花の開花が遅い年でも、冬ぼたんは概ね同じ時期に見頃を迎えます。
御国の曙
寒ぼたんは、樹勢が弱くて栽培が難しいこと、安定して花を咲かせるまでには長い年月を要することなどから、上野東照宮や鶴岡八幡宮で見ることのできるこの時期のぼたんは、ほとんどが冬ぼたんです。 ぼたんで有名な奈良県の石光寺には、寒ぼたんが36種類300株あるとのことです。
ブラックパイレーツ
八重桜
日月錦
ぼたん苑には200株の冬ぼたんが公開されています。 雪除けのわら囲いの中で寒さに耐えながら可憐に咲く美しい花々は貴婦人の姿に例えられています。 冬ぼたんと寒ぼたんの違いを一目で区別する方法は、緑の葉があれば冬ぼたん、葉がなく花だけのものが寒ぼたんです。
五大州
寒ぼたん:戸川寒
越の雪
紅輝獅子
上野東照宮ぼたん苑には数株の寒ぼたんが植えられていますが、今年は2株の寒ぼたんが見事に咲いていました。 上野東照宮ぼたん苑では、ぼたんの他に梅や水仙、ロウバイや寒椿も楽しむことができます。
御国の旗
島の藤
上野東照宮ぼたん苑の案内 開苑期間:1月1日〜2月26日 期間中は無休です。 開苑時間:午前9時30分〜午後4時30分(入苑締切) 拝観料:大人700円、団体600円(20名以上)、小学生以下無料 上野東照宮との共通券:1100円
白雁
リナウン
明石潟
アクセス JR上野駅から徒歩5分 上野動物園の隣 関連するホームページ 上野東照宮 風来坊