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曽我梅林 (H29.2.8)


別所梅林



別所梅林



別所梅林

神奈川県小田原では今から約600年以上も昔、北条氏の時代に梅の実を兵糧用にするため、城下に多くの梅の木が植えられました。

江戸時代には、小田原藩主の大久保氏により梅の栽培が奨励され急速に増えました。

さらに、箱根越えの拠点としての宿場町として、旅人の必需品(弁当の防腐、のどの渇きを癒す、健康食品)としても梅干が重宝されました。



別所梅林



別所梅林


曽我梅林は、小田原城の北東約7kmに広がる、別所梅林、中河原梅林、原梅林の総称です。

その規模は、およそ90ヘクタールあり、約3万5千本の白梅が植えられています。

食用梅の生産が目的のため、そのほとんどが白い花の白梅になっています。

栽培されている主な品種は、十郎(梅干用)、白加賀(梅酒用)、杉田(梅酒・梅干兼用)であり、毎年6月から7月初旬にかけて380トンから400トンの生梅が収穫されます。


別所梅林



別所梅林



別所梅林



別所梅林

曽我梅林では、食用の梅を生産するとともにその花の美しさ、可憐さ、高貴さを楽しんでいただくことを目的に、約40年前に地元農家が実行委員会を作り、梅祭りを開催しています。

今年も、2月4日(土)から3月5日(日)までの予定で、「小田原うめまつり」が計画されました。


この梅祭りは曽我梅林のみでなく、小田原城址公園、小田原フラワーガーデンの「渓流の梅林」、辻村植物公園も会場となっています。

今年は梅に開花が早く、1月下旬には「今年は梅の開花が早く、梅まつり初日から見頃の梅を楽しむことができます」との開花情報が提供されました。


別所梅林



別所梅林


別所梅林



別所梅林



別所梅林

曽我梅林は「かながわの景勝50選」に選ばれている景勝地です。

富士山や箱根連山を背景に、田園風景の中に白い布を敷き詰めたように広がる梅林は、見事な景観です。

また、梅林から見る富士山や箱根連山、丹沢山系などの眺めも素晴らしいものがあります。

曽我梅林から眺める富士山は「関東富士見100選景」に選ばれています。



別所梅林


曽我梅林は中河原梅林、原梅林、別所梅林の3つがあります。

中河原梅林は、JR御殿場線下曽我駅から松田方面に15分程度歩いたところにあります。

一方、原梅林、別所梅林は下曽我駅から国府津方面に15分程度歩いたところにあり、中河原梅林と別所梅林は2km程度離れています。


別所梅林



別所梅林



別所梅林



別所梅林

曽我の里散策マップには、「丘陵コース」「里コース」の2つが用意されています。

いずれのコースも原梅林と別所梅林の2つの梅林と主な史蹟を巡回するコースとなっています。

以前は、中河原梅林を含む3つの梅林を廻るコースでしたが、コースが変更になったようです。

下曽我駅を出た右手に「梅の里センター」があり、ここで散策コースを詳しく書いてある「曽我の里散策マップ」を入手することができます。


曽我梅林のある曽我の里は、日本三大仇討ちの一つ「曽我物語」の主人公、曽我十郎、五郎兄弟の育った場所としても有名で、歴史のある史跡も数多くあります。

また、梅祭りの期間中は、流鏑馬、郷土芸能の小田原ちょうちん踊り、壽獅子舞などをはじめとして、さまざまなイベントが開催されます。


別所梅林



別所梅林



別所梅林

3つの梅林の中では、別所梅林が一番広くてメイン会場といえます。

別所梅林は非常に広く迷いやすいために、すべての十字路には梅の名前が付けられています。

また、要所要所に案内マップが掲示されており、自分の位置を確認しながら広い梅林を散策できるようになっています。



別所梅林


梅まつり期間中は、別所梅林には「梅の里食堂」「ふじみ食堂」のほか、屋台も立ち並びます。

また、梅まつり期間中は、出来たての「杵つき餅」の販売が行われ、大人気のようです。

梅干しを始め、小田原みかん、農産加工品や新鮮な野菜、梅の苗木や梅植盆などの土産品も販売されています。


別所梅林



曽我宅のしだれ梅



曽我宅のしだれ梅



曽我宅のしだれ梅

梅は花持ちが良くて長い期間楽しむことができますが、特に別所梅林では、採取する梅のほかに観賞用の梅や枝垂れ梅など、数多くの品種を栽培しており、長い期間にわたって楽しむことができます。

今年は梅の開花が早かったため、梅まつりが始まった直後の2月8日(水)にコミュのイベントで訪ねました。


早咲きの十郎は早くも見頃を過ぎつつありましたが、白加賀が見頃を迎えていました。

また枝垂れ梅も開花が早く随分と開花が進んでいました。

コミュのイベントで下曽我駅に集合して散策を開始し、10時20分頃に別所梅林に到着しました。

別所梅林到着時にはまだ富士山が見えていて、富士山と梅を撮影することができました。


曽我宅のしだれ梅



瑞雲寺のしだれ梅



瑞雲寺のしだれ梅



瑞雲寺のしだれ梅

今回は散策コースを巡るのではなく、別所梅林散策後は、下曽我で最も有名な「曽我宅しだれ梅」を鑑賞したのち、中河原梅林の傍の瑞雲寺を訪ねることとしました。

瑞雲寺は相州黒岩城主本多豊前守信親を開基として、明応元年(1492年)に創建された歴史ある寺です。

瑞雲寺は自修学校発祥の地です。

明治時代、小学校の制度は全国的に普及したものの、それより上級の進学は不可能に近い状況が多かった。


瑞雲寺21代・大井龍跳大和尚は、この不備を救うため寺の本堂でこの地域の青年を教導し、やがて明治43年(1910年)ここに校舎を建設しました。

教科は修身、国語、漢文、数学、珠算など、後の旧制中学3年〜4年程度を教えました。

関東大震災で校舎は倒壊しましたが、校舎を拡大するため東方の台地上に移転しました。

後に校名は、湖北中学校、湖北高等学校となります。更に学園は伊勢原市に移転し、向上高等学校となります。

境内の碑は、創立70周年を記念して建てられたものです。


瑞雲寺のしだれ梅



瑞雲寺



瑞雲寺



瑞雲寺

瑞雲寺は梅の名所として知られており、中河原会場の梅まつりの会場ともなっています。

瑞雲寺も白梅はすでに見頃を過ぎていましたが、しだれ梅が見頃を迎えていました。



瑞雲寺のしだれ梅



瑞雲寺のしだれ梅


関連するホームページ

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 曽我の里別所梅林


アクセス

 別所梅林はJR御殿場線下曽我駅から徒歩15分


瑞雲寺のしだれ梅



瑞雲寺のしだれ梅

駐車場

別所梅林は梅林内の道路に駐車場が設定されています。

案内人が駐車場所を指示にくれます。

梅林内は一方通行です。


      風来坊


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