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目黒雅叙園・和のあかり その1 (H28.7.14)


目黒雅叙園・和のあかり



仙台七夕まつり



仙台七夕まつり

目黒雅叙園は昭和6年(1931年)に料亭として開業しました。また、日本国内最初の総合結婚式場でもありました。

本格的な北京料理や日本料理を供する料亭でしたが、メニューに価格を入れるなど当時としては斬新なアイディアで、政治家、華族層以外の一般市民の利用者を増やしました。

また、中華料理店で一般に見られる円形のターンテーブルも創業者の細川力蔵が考案し、その後中国に伝わったという説もあります。



五所川原立佞武多



五所川原立佞武多


五所川原立佞武多



目黒雅叙園・和のあかり



秋田竿燈まつり


秋田竿燈まつり


木造(旧館)の目黒雅叙園は太宰治の小説『佳日』にも登場します。

絢爛たる装飾を施された園内の様子は「昭和の竜宮城」とも呼ばれていました。

「百段階段」は通称で、かつての目黒雅叙園の3号館で、昭和10年(1935年)に建造され、目黒雅叙園で現存する唯一の木造建築です。


秋田竿燈まつり



函館市・南かやべひろめ舟祭り



函館市・南かやべひろめ舟祭り



函館市・南かやべひろめ舟祭り

食事を楽しみ、晴れやかな宴が行われた7部屋を、99段の長い階段廊下が繋いでいます。

階段は厚さ約5cmのケヤキ板を使用しています。

階段で結ばれた各部屋はそれぞれ趣向が異なり、各部屋の天井や欄間には、当時屈指の著名な画家達が創り上げた美の世界が描かれています。



目黒雅叙園・和のあかり


"昭和の竜宮城"と呼ばれた目黒雅叙園の建物の特徴は、装飾の破格な豪華さにあります。

その豪華な装飾は桃山風、さらには日光東照宮の系列、あるいは歌舞伎などに見られる江戸文化に属するものともいえ、その装飾の美しさから見ても、伝統的な美意識の最高到達点を示すものとされています。

平成21年(2009年)3月、東京都の有形文化財に指定されました。


目黒雅叙園・和のあかり




目黒雅叙園の夏のイベント「和のあかり百段階段」が、7月1日(金)~8月28日(日)の間、開催されています。

目黒雅叙園の百段階段では定期的にイベントが開催されますが、これまでに見に行ったイベントは毎回写真撮影禁止でした。

しかしながら、今回のイベントは写真撮影OKとの情報があり、出かけてきました。




「和のあかり☓百段階段2016 日本の色彩、日本の祭り」は、百段階段を舞台に全国から「祭り」「アート」「職人」「伝統芸能」の4つのジャンルを中心に30を超える出展者が一堂に会してのイベントです。

日本各地の出展品が、あかりを落とした文化財をやさしく照らし出す展示は日本ならではの色彩感覚や、あかりの持つ魅力を再確認させてくれるとのことです。




「祭り」には、函館市・南かやべひろめ舟祭り、青森市・ねぶた祭、五所川原市・五所川原立佞武多、仙台市・仙台七夕まつり、秋田市・秋田竿燈まつり、美濃市・美濃和紙あかりアート展、柳井市・柳井金魚ちょうちん祭りの展示がありました。

また、伝統芸能では、松竹衣裳・歌舞伎衣裳・連獅子、浜田市・石見神楽などの展示が行われていました。




目黒雅叙園の正面玄関を入ったところが「和のあかり」の展示会受付です。

展示受付の周囲には、「柳井金魚ちょうちん祭り」「竜宮城のアクアリウム」「越前和紙 福のあかり」「千鳥提灯」の展示が行われています。

また、正面玄関からカフェラウンジやレストランに行く途中の「招きの大門」では、「南かやべひろめ舟祭り」「五所川原立佞武多」「仙台七夕まつり」「秋田竿燈まつり」「美濃和紙あかりアート展」の展示が行われています。

通路に展示されていますので、無料で楽しむことができます。



エレベーター入口



エレベーター内部

受付を終了して、「柳井金魚ちょうちん祭り」で囲まれた通路を通り、エレベーターで3階に上がり少し進むと前方に百段階段が伸びています。

「百段階段」は通称で、実は99段です。


百段階段

 

百段階段

 「奇数は陽数。縁起の良い数字だから」説

昔から、奇数は縁起の良い数字とされています。例えば日本の五節句。

1月7日「人日の節句」、3月3日「桃の節句」、5月5日「端午の節句}、7月7日「七夕」、9月9日「重陽の節句」。

ほかにも「七五三」「三々九度」「三人官女」「五人囃子」、「ひな壇の段数」も5段、7段など・・・・・

その縁起の良い奇数の中で、これ以上ない大きな数字は2つ重ねて99段となった説。

昔から日本では数の多いものを「百」や「千」という言葉で表現しました。目黒雅叙園の階段も永遠に続くような長さの階段ですので、通称「百段階段」と呼ばれています。

あと1段足さずに、99段で止めているのには諸説ありますが、「縁起担ぎ」のためといわれています。




 

百段階段



百段階段


 

百段階段

関連のホームページ

 目黒雅叙園



 
目黒雅叙園 和のあかり その2へ

 目黒雅叙園 和のあかり その3へ



「未完の美学、完璧な数字より、発展聖なる数字に」説

月は満ちると欠けると歌でも詠まれたように、完璧な状態は長く続かないという考えから、あえて一つ数字をひいたという説。100という完璧な数字(整った数字)から1を引いて、まだ良くなる余裕を残した99段にしました。

日本の家屋では人目につかない場所にあえて未完の場所を作るという験担ぎもあったそうです。


 

百段階段


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