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染の小道 その1 (H28.2.27~2.29)


川のギャラリー



川のギャラリー



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川のギャラリー

落合・中井は染めの街

江戸が育てた手描き友禅や小紋など、伝統を受け継いだ染色技法の数々。落合・中井界隈には、そうした技法や文化が、今でも息づいています。

戦後間もない頃の東京は、京都や金沢に並ぶ染めの三大産地として全国に名を馳せていました。その中心を担ったのが水質に恵まれた神田川、妙正寺川流域で、300軒を超える染色関連業が集積していました。

時代とともに染め物産業が下火になり、往時の勢いを失う中でも、染めの職人達は日々研鑽を重ね工房を維持してきました。



川のギャラリー



川のギャラリー



川のギャラリー


街を丸ごと染め物で飾る

街自体を染め物のギャラリーに見立てたイベント。それが「染めの小道」です。

「染の小道」は、落合・中井を「染の街」として再び日本や世界に発信すること。そして、地域が大切にしてきた価値や環境を直接体験する機会を提供することで松力を生み出す。

こうした考え方に基づく住民発意のイベントです。

2009年にギャラリーや染色工房、湯のし店など数店が集まって始め、今回で8回目を迎えます。


川のギャラリー



川のギャラリー:百人染め



川のギャラリー:百人染め



川のギャラリー:百人染め



川のギャラリー:百人染め

中井駅前の商店街と妙正寺川の川面を3日間、染め物が彩ります。

水と緑に恵まれ、個性的な店舗が立ち並ぶこの界隈は、林芙美子や赤塚不二夫など多くの文化人をも惹き付けてきました。染めをきっかけとして落合・中井の「いま」を体験し、地域と人とが醸し出す奥深い魅力を味わうことができます。



染の里・二葉苑



染の里・二葉苑



染の里・二葉苑


「川のギャラリー」「道のギャラリー」の2大看板企画は、回を重ねるごとに拡大しています。

2015年2月には反物127反と97枚の「のれん」が街を飾り、3日間で合計1万2200人が中井を訪れました。

今年も2月26日(金)~28日(日)の3日間、開催されました。


染の里・二葉苑



染の里・二葉苑

街の記憶を今に引き継ぐ「川のギャラリー」

江戸文化が醸成した染色の技術。それを受け継いできた染工場の職人たち。

川のあちこちで染め物の水洗いをする様子は、昭和30年代まで落合・中井の日常風景の一部でした。



染の里・二葉苑



染の里・二葉苑


「川のギャラリー」では、色とりどりの反物を川面に架け渡すことで、当時の街の記憶を現代に蘇らせます。

「染の小道」の趣旨に賛同する染色業仲間などから寄付を募ってかき集めた江戸更紗や小紋染めなど、色とりどりの反物(たんもの)が川面に踊ります。


染の里・二葉苑



染の王国新宿展



染の王国新宿展



染の王国新宿展

反物は切って縫い合わせると着物となります。

反物のサイズは幅36~40cm、長さ12~13mで、ほぼ統一されています。

小柄な人の着物は深く縫い合わせ、大柄な人は浅く縫い合わせるなどして調整し、貴重な布を余す所なく使います。



染の王国新宿展



千人染め

着物はほどいて、つなげて、洗い張りをした後で仕立て直しができます。

小柄な祖母から背の高い孫へ、縫い直しながら着物を引き継いでいくことができるのです。

ほどいて反物の形に戻す工程は「洗い張り」、蒸気を当てて生地を伸ばし形を整える工程は「湯のし」と呼ばれ、それぞれ専門の技術者に依頼します。

現在ではこうした技術者の数も減ってきましたが、落合・中井周辺には数件が今も活動しています。


千人染め



染の小道:ねこ路アートフェイス



染の小道:ねこ路アートフェイス



染の小道:ねこ路アートフェイス



染の小道:ねこ路アートフェイス

染色の技術の粋を身近に「道のギャラリー」

着物に使われる染色の技術で、店舗の「のれん」を染めた作品が100枚。

さまざまな手法が楽しめる技法の見本市ともいえるのが「道のギャラリー」です。


展示されるのれんは、制作者がお店と相談しながらこの日のために染め上げた、オリジナル作品です。



染の小道:ねこ路アートフェイス



染の小道:ねこ路アートフェイス


発祥は定かではありませんが、部屋の間仕切りや壁の飾りとして使われ始め、平安時代には庶民の日用品になっていたという記録もあるそうです。

商店の入り口に飾って宣伝広告の機能を持つようになったのは、一説に室町時代と言われています。

江戸時代の立ち食い寿司屋などでは、客が手についた醤油をのれんで拭いて出たので、のれんが汚れている店は旨い店、という目印だったそうです。


染の小道:ねこ路アートフェイス



染の小道

地域と一緒に「百人染め」

地域の方々にも染めに親しんでもらおうと、皆で1枚の布地を染める企画、それが「百人染め」です。

染めた布地は、川のギャラリーの一部として展示しています。



文化学園大学☓おかめ工房



文化学園大学☓おかめ工房


学園祭や地元のイベント、近隣の小学校などで各回のテーマを決めて実施。
小学校の授業では絞り染めで、障害者支援施設では車いすの車輪で、など染め方も多彩です。

たくさんの人々の手によって染め上げられた、カラフルでハッピーな作品を楽しむことができます。


文化学園大学☓おかめ工房



文化学園大学☓おかめ工房


文化学園大学☓おかめ工房



文化学園大学☓おかめ工房



文化学園大学☓おかめ工房



文化学園大学☓おかめ工房



文化学園大学☓おかめ工房

染めが人をつなぐ「百人のれん」

「体験を通じて染めを身近に感じていただきたい」そんな思いから始まった染色講座も3回目となりました。今年は15人の参加者を集め、5回のコースで紅型染めを制作しました。

それぞれの作品をひとつののれんにつなぎ合わせ、大判ののれんになりました。

東京信用金庫中井駅前支店広い店頭を華やかに飾ります。



林芙美子記念館



林芙美子記念館


関連のホームページ

 染の小道


アクセス

西武新宿線中井駅、都営大江戸線中井駅から徒歩1分

駅の周辺の商店街が「染の小道」の会場となっています。


林芙美子記念館



林芙美子記念館



林芙美子記念館



林芙美子記念館



林芙美子記念館



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     風来坊


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