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鴻巣びっくり雛まつり (H28.3.5)

メイン会場 エルミこうのす



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇

鴻巣市におけるひな人形製作は、約380年の歴史があり、鴻巣の貴重な伝統工芸として現在に伝えられています。

「鴻巣びっくりひな祭り」は、歴史ある鴻巣びなの町として「ひな人形のふるさと〜鴻巣〜」を広く宣伝すること、12万市民全員でひな祭りが楽しめること、市外から多くの観光客をお迎えし、まちを明るく元気にすることを目的に2005年から開催されており、今年が12回目です。

2012年には、31段7mの「ひな人形で飾る日本一高いピラミッドひな壇」が、メイン会場の鴻巣市役所に登場し、8万人を超える来場者で賑わったとのことです。



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇


「鴻巣びっくりひなまつり」は、市民ボランティアの呼びかけで始まったイベントで、主催は「鴻巣びっくりひな祭り実行委員会」です。

「鴻巣びっくりひな祭り実行委員会」は、市民ボランティアにより構成されており、市役所の商工課や鴻巣市観光協会の方の支援を得ているとのことですが、基本的には多くの方がボランティアで参加し、イベントを支えているとのことです。


メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇

12回目の開催となる「鴻巣びっくりひなまつり2016」では、全国的にも有名となった、「ひな人形で飾る日本一高いピラミッドひな壇(31段 高さ7m)」が鴻巣市役所からショッピングモール「エルミこうのす」に引っ越ししました。

メイン会場が移ったことに伴い、各会場のひな飾りも昨年までとは少し変更になったようです。


メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇


吹上会場(コスモスアリーナ吹上)では8角錐型ひな壇の展示、花久会場では六角錐型ひな壇と吊し雛の展示、パンジーハウスでは三面ピラミッド型ひな壇と花で彩られた等身大雛の展示が行われました。

また、産業観光館「ひなの里」では鴻大雛、鴻巣雛の展示、ひな人形の歴史展示が行われました。

また、公共施設や商店等の協力によるまちかどへのひな飾り「まちかどひなめぐり」も行われました。

今回は、鴻巣駅から比較的近い、産業観光館「ひなの里」とエルミこうのすを訪ねました。

「鴻巣びっくりひな祭り2016」のメイン会場は、エルミこうのすです。

エルミこうのすの1階広場の中央に、日本一高いピラミッドひな壇(31段 高さ7m)が飾られています。

昨年までの市役所ロビーとは異なり空間が広いため、迫力はなくなった感じですが、ピラミッドの傍にあった建物の支柱がなくなったため、さまざまな角度から自由に撮影することができました。


メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇




メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇

ピラミッドひな壇は、2005年より作成されていますが、ピラミッド人形数1333体の他の細部データーは不明です。

2006年のピラミッドひな壇は26段、高さ5.74m、人形数は1345体です。

以後、2008年まではピラミッドひな壇はこの状態が続きます。



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇


ところが、2009年からピラミッドひな壇の規模が年々大きくなります。

2009年はひな壇28段、高さ6.24m、人形数1746体。

2010年はひな壇29段、高さ6.45m、人形数1766体。

2011年はひな壇30段、高さ6.70m、人形数1797体。

2012年はひな壇31段、高さ7.00m、人形数1807体。


メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇


メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇



メイン会場(エルミこうのす)のピラミッドひな壇

2012年のピラミッドひな壇は、「ひな人形で飾る日本一高いピラミッドひな壇」として、日本一である認定を受けたとのことです。

今年のひな壇も31段、高さ7.00mです。

このような数多くのお雛様は、市民の皆さんのみでなく、全国の方から家庭に飾ってある人形が提供されているとのことです。

今年から会場が広くなったため、来年はさらに段数が増加するかもしれません。

ピラミッドへの飾り付けは、上の壇は大工さんなどの職人さんにお願いしているようですが、そのほかは実行委員会とボランティアの皆さんで一体一体手作業で飾るとのことです。

なお、「鴻巣びっくりひな祭り」のホームページで、飾り付けの様子が紹介されています。
製作工程

 http://kounosubina.main.jp/making/



ピラミッドひな壇の最上部


メイン会場がエルミこうのすに移ったことから、今年からは高さ7mのピラミッドひな壇を上から眺めることができるようになりました。

さらに会場のひな壇を製作する場所の関係で、すぐ傍からも眺めることができてラッキーでした。


ピラミッドひな壇の最上部


鴻巣産業観光館「ひなの里」


ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り

鴻巣駅近くの「鴻巣駅入口」交差点から中山道に沿って南東方向に1Kmほど進んだ右手が鴻巣市産業観光館「ひなの里」です。

鴻巣市産業観光館「ひなの里」は、鴻巣の伝統産業である人形や国指定無形民俗文化財の赤物製造工程の展示、全国に知られた花卉をはじめとする産業の紹介、また市内のさまざまな観光情報の発信基地として、人形産業の中心地である、鴻巣人形町に平成24年4月に誕生した新しい施設です。



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り


「ひなの里」は、明治期の蔵を中心とする歴史的建造物、鴻巣市観光協会による特産品の販売スペース、産業・観光の施設案内スペース、展示会や講座にも利用できる会議室、そしてさまざまな鴻巣の姿をデザインしたモザイクアートで彩られた多目的広場で構成されています。

「ひなの里」は、産業・観光の振興を通じて、鴻巣中心市街地の活性化に繋げるための、過去から現在、そして未来へ向かう鴻巣を象徴する施設です。


ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り

「ひなの里」の展示では、享保雛や古今雛など古いものから、現代のコンパクトタイプまでさまざまな時代のひな人形が飾られていました。

また、全国的に残存数の少ない約200年前の貴重な「鴻巣雛」、浮世人形、お子様の遊び相手だったぶら人形、豊作を祈って飾られた裃雛など、時代を象徴する珍しい人形も飾られていました。



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り


380年の歴史を誇る鴻巣人形

日本には優雅な伝統行事が数多くありますが、中でも子どもの健やかな成長を願って飾る『節句人形』は、日本の伝統美を伝える最も優れたものです。

節句人形が現在のような豪華さを見せ始めるのは江戸の中頃ですが、鴻巣はその頃から「鴻巣びな」として有名で「関東三大雛市」のひとつに数えられていました。


ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り


ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り

特に着物の着付けでは関東一という評判で、江戸の職人たちは競って鴻巣に修行にやってきました。それが原因で江戸職人との仲間の間に「職人の引き抜き」などのトラブルが続き、南町奉行所のお白州で争われたことも何度もあったとのことです。

明治になっても「鴻巣びな」の製作は盛んで「埼玉県内では、越谷6軒、大沢3軒、岩槻3軒に比べて、鴻巣の人形業者30軒、職人300人」という記録がその活況ぶりを伝えています。



ひなの里の雛飾り



ひなの里の雛飾り


江戸時代より連綿と続く「鴻巣びな」の伝統の灯は、平成の現在もしっかりと守り続けられており、人形町周辺に10件の人形店が軒を並べています。

今年は訪ねるのが3月5日だったため、人形店の飾り付けが5月の節句向けに模様替えされていました。


関連のホームページ

 鴻巣びっくりひな祭り



      風来坊


ひなの里


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