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行田市古代蓮の里 その1 (H28.7.7)


古代蓮の里・水生植物園の行田蓮



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮



古代蓮の里・水生植物園の行田蓮

「古代蓮の里」は、埼玉県行田市にある公園を兼ねる施設です。

ふるさと創生事業の一環として、行田市の天然記念物に指定されている「古代蓮(行田蓮)」をシンボルとする公園を、古代蓮の自生する付近に「古代蓮の里」として、平成4年(1992年)から平成12年(2000年)にかけて整備されました。

また、平成13年(2001年)には園内に「古代蓮会館」が開館しました。



水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮


公園の面積は、14ヘクタールで東京ドーム約3個分になります。

公園内の施設としては、古代蓮池、世界の蓮園、水生植物園、水鳥の池、あずまや、トイレ、駐車場、古代蓮会館、売店およびうどん店、作業棟、牡丹園、釣掘、冒険遊び場、見晴らしの丘、お花見広場、梅林、ロウバイ、ホタルの川などがあります。

蓮の開花時期には、毎年11万人から14万人の人が訪れますが、平成25年は16万5千人の来訪者があったとのことです。


水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮

古代蓮の里には、行田蓮をはじめとする42種類、約12万株の花蓮が植えられています。

メインの古代蓮池には、行田蓮(古代蓮)が10万株植えられています。

行田蓮(古代蓮)は、原始的な形態を持つ1400年〜3000年前の蓮であるといわれています。


昭和46年(1971年)から、行田市では小針地内に新しい焼却場施設を建設するための造成工事を行いました。

昭和48年(1973年)池の水面に多くの丸い葉が浮いているのが発見されました。

その後、葉の数も増え続け、ついに7月13日、長い眠りから覚めた古代の蓮が可憐なピンクの花を咲かせたのです。


水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮

地中深く眠っていた蓮の実が、工事によって掘り起こされ、その後、自然発芽したものと思われますが、このように多くの蓮の実が出土し、自然発芽して一斉に開花したことは、過去に例がなく、全国的にも極めて珍しいことだといわれています。

これを、埼玉大学名誉教授で植物学の権威とされる江森貫一氏が調査を行い、当時古代蓮といわれていた大賀蓮の例を参考に、2500年から3000年前のものと推定されました。


その後、蓮の研究家である神奈川大学の豊田清修教授が昭和49年から50年にかけて、古代蓮について調査研究した結果、この蓮はかなり原始的なものであることが判明しました。

さらに、この蓮の実とその周辺の出土木片の年代を測定したところ、1390年±65年前のものであるという結果が得られました。

これらのことを考え合わせるとこの古代蓮は、概ね1400年前から3000年前のものと推定されています。


水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮

行田蓮(古代蓮)は、古代蓮池、水生植物園、水鳥の池の3ヶ所に植えられています

公園中央にあるのが「古代蓮池」で、古代蓮池(東)及び古代蓮池(西)の2ヶ所に分かれていますが、この2ヶ所の池がメインの池です。

古代蓮池には、行田蓮(古代蓮)が植えられています。

2つの池で5000平方メートルあります。



水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮


いずれの池も散策路が設けられており、左右に咲く古代蓮を眺めながら、散策を楽しむことができます。

今年はハスの開花が早く、古代蓮池(東)はすでに見頃を過ぎつつありました。

また、古代蓮池(西)は今年は生育があまり良くなかったとのことで、花の数も少なく、見頃過ぎの感じでした。


水生植物園の行田蓮



甲斐姫



甲斐姫

古代蓮池の北に「水生植物園」があります。

水生植物園は5700平方メートルで、古代蓮の里で一番広いエリアです。

水生植物園には行田蓮、甲斐姫、黄花蓮が植えられています。

甲斐姫は、花色は行田蓮の紅色とアメリカ黄蓮の中間の黄紅色です。

葉の緑の波は行田蓮に似ており、葉色も緑が濃く育成が旺盛です。

花柄と葉柄のとげは、黒の斑点で黄蓮の特徴がでています。



甲斐姫


甲斐姫は、「成田記」に登場する忍城主成田氏長の娘で、1590年に石田三成軍が忍城を水攻めした際に城を守って奮戦したと伝えられる姫です。

花蓮「甲斐姫」は、この甲斐姫にちなみ平成21年に開催された「蓮サミット」で命名されたものです。

水生植物園には平成22年に植えられました。


甲斐姫



甲斐姫

水生植物園は池の周囲を散策できますが、池の中にも散策路が設けられており、いろいろな角度から蓮を楽しむことができます。

今年は蓮の開花が早く、水生植物園の蓮もやや見頃過ぎの感じでしたが、それでも十分楽しめました。

古代蓮の里の案内をされている方の話では、蓮の鑑賞は今週が限度とのことでした。昨年は見頃過ぎでしたが、今年はやっと間にあった感じです。



水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮


水生植物園の奥のエリアに、別の池があります。

この池にはオニバスが栽培されていますが、未開花でした。

また、オニバスの咲いている隣の池には黄花蓮が栽培されていましたが、係の人の話では全滅したとのことでした。楽しみが一つ減ってしまいました。

水生植物園では、スイレン、ミズアオイ、ホテイアオイ、ガガブタなどの花も楽しむことができます。


水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮

もう一ヶ所は、自然状態が人気の水鳥の池です。

水鳥の池は5600平方メートルで水生植物園とほぼ同じ大きさです。

水鳥の池の蓮も行田蓮ですが、この池の蓮は開花時期が遅いため、今回は訪ねませんでした。



古代蓮池の行田蓮



古代蓮池の行田蓮


古代蓮の里では、行田蓮(古代蓮)をはじめとする42種類約12万株の花蓮は6月中旬頃から咲き始めます。

6月下旬から見頃となり、7月上旬から中旬まで最盛期となります。その後も8月上旬まで楽しめますが、天候によって毎年咲く時期が異なります。

今年は花の咲く時期が早く、古代蓮の里のハスも例年よりは随分と開花が早く、7月7日に訪ねたときは見頃を過ぎつつありました。


古代蓮池の行田蓮



水生植物園の行田蓮



水生植物園の行田蓮

アクセス

JR高崎線行田駅東口から行田市市内循環バス(観光拠点循環コース右・左回り)で20分〜30分

秩父鉄道行田市駅南口から行田市市内循環バス(東循環コース右回り)で15分

蓮の開花期間は、JR高崎線行田駅からシャトルバスが運行されています。
シャトルバスは、休日は1時間3本、平日は1時間2本程度運航されています



水生植物園の行田蓮


水生植物園の行田蓮



田んぼアート


駐車場

駐車台数 約500台
5時から14時の間は有料です。
駐車料金 500円


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      風来坊


手前が古代蓮池 右手奥が水生植物園


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