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吾妻山の菜の花と富士山
神奈川県二宮町の吾妻山公園は、関東の富士見100景、神奈川の花の名所100選、神奈川の美林50選、神奈川の公園50選に選ばれている景勝地です。 吾妻山公園では年間を通じてさまざまな花に出会うことができますが、特に年末年始という季節外れの時期に、菜の花と富士山を見ることができるので人気があります。 吾妻山に菜の花を見に行く場合は、富士山をクッキリと見ることができるか否かが大きなポイントです。 快晴でかつ北風の強い寒い日に見に行くのが理想です。 最高気温が10度以下であれば、絶好の気象条件ということができます。
しかし、寒い日でも時間の経過と共に気温が上がりますので、朝早く行くというのが第2のポイントです。 写真撮影する場合は、9時30分〜10時頃までに撮影を終了するのがベストと言えます。 2015年は暖冬ということで、12月になってもなかなか寒くならず、10月や11月の陽気という日が続きました。 このため、吾妻山の菜の花も随分開花が早まったようです。
相模湾と伊豆半島
二宮観光協会のホームページで、12月19日に「今年は暖かく、菜の花が早くも見頃となっています。吾妻山菜の花ウォッチングは1月9日から開催されますが、満開で迎えられそうです。今年は菜の花の株数が4万5千株から6万株に増え、見ごたえがアップしています。ぜひ、ご来園ください。」との記事がアップされ、12月18日の写真も掲載されました。 写真を見るとまさに見頃を迎えています。
吾妻山の菜の花
久し振りに年内に満開の菜の花を見ることができるかなと思い、12月29日に出かけました。 吾妻山公園は、標高136.2メートルの吾妻山全体が公園となっています。吾妻山は、海辺から一気に立ち上がっているのが特徴です。
JR東海道線二宮駅のすぐそばにあり、駅から緩やかな坂を3分程進むと公園入口です。 吾妻山公園の開園時間は8時30分〜17時となっていますが、菜の花の時期は早く開園されます。吾妻山公園入口に7時35分に到着しましたが、ちょうど係の方が入り口を開放しているところでした。
公園入口に案内板があり頂上まで20分と書かれています。 公園入口からはいきなり300段の石段が続きます。 この石段が最初の試練で、運動不足の人は石段の途中で休憩することになります。 石段を登り切っても緩やかながら上り坂が続きます。 今回は一人でしたので一気に登ることにしました。 朝早かったですので、比較的ゆっくりと登りましたが17分ほどで頂上に到着しました。
吾妻山の菜の花と富士山 月が出ていました
頂上に着くと2〜3人の方が熱心に撮影していました。 例年は早朝から10人程度来られていますが、まだ年内とあって随分少ないです。 暖冬で見頃の時期が大幅に早くなりましたが、多くの方が年明けの恒例のイベントとして捉えているのかもしれません。
展望台からの光景
展望台からの富士山
富士山も雲一つない状況でした。 しかし暖冬のためか、富士山に雪が少なくて残念な状況でした。 9時過ぎに吾妻山を下山し、江の島に向かいましたが、江の島に着く頃には富士山の頂上は見えるものの周囲は雲に覆われていました。 気温が上昇する10時頃には雲がわき上がってきますが、この日も同じ状況になったようです。やはり、富士山の撮影は朝早くないと駄目ですね。
頂上の展望台に「吾妻山公園の由来」が書かれた記念碑があります。 『万葉の昔から、南陵の里 二宮の美しい海岸とそれを眼下に一望できる吾妻山は人々のふるさとでありました。しかしながら、第2次世界大戦後の激動する社会情勢の中で、吾妻山は顧みられることもなく荒廃が進んでいきました。
展望台からの大山
町はこれを深く憂え、子孫に誇れる山として残したいと思い、地権者65名の協力と5年の歳月をかけて整備し、昭和62年7月18日に吾妻山公園として開園しました。 現在では、健康づくりと自然とふれあう やすらぎの場として人々に慕われています。 この公園は、名誉町民 第17代柳川賢二町長の尽力により完成しました。』
吾妻山には水仙の群生地もあります。 例年、1月中旬には見頃を迎えますが、今年は暖冬のためか水仙の開花も早く、開花が随分進んでおり、見頃一歩前という状況でした。 1月早々には見頃を迎える感じでした。 今年は紅葉もまだ残っていてびっくりでした。
吾妻山の紅葉:12月末
吾妻山からの湘南海岸
吾妻山公園入口
アクセス JR東海道線二宮駅から公園入口まで徒歩3分 公園入口から頂上まで徒歩20分 駐車場 この時期は臨時駐車場が準備されています。
開園時間 午前8時30分から午後5時 しかしこの時期は朝早くから頂上に登ることができます。 関連するホームページ 二宮町観光ナビ 風来坊