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江月水仙ロード
昔から「鋸山を越えると肌着が1枚いらなくなる」と、言われるほど南房総は暖かく、北国で雪の便りが聞かれる時でも、安房地方では花が沢山咲いています。 房州の花づくりは、安政年間(1854〜1860年)、鋸南町保田地区に咲く日本水仙が、元名水仙と呼ばれて船で江戸に運ばれたのが始まりといわれています。
現在では、鋸南町の水仙は、越前、淡路島とともに日本三大水仙群生地に挙げられており、毎年、1000万本近い水仙が市場に出荷されているとのことです。 鋸南町は寒暖の差が大きいことから、他の地域の水仙に較べて香りが強く、背丈の長いのが特徴とのことです。
今年も鋸南町では、平成23年12月17日(土)から平成24年1月31日(火)の間、「水仙まつり」が開催されています。 鋸南町では至る所に水仙が咲いていますが、水仙まつりのパンフレットには、江月水仙ロード、谷沢水仙郷、をくづれ水仙郷が紹介されています。 今回は電車を利用して行くことのできる「江月水仙ロード」を訪ねました。
江月水仙ロードは鋸南町水仙まつりのメイン会場ともいえるところです。 JR内房線保田駅から約1Kmで江月水仙ロードの入り口です。 保田駅から歩き始めると、要所要所に案内板や地図が建てられており、迷うことなく江月水仙ロード入り口に到達することができます。
江月水仙ロード案内板
江月水仙ロード 斜面に広がる水仙
江月水仙ロード入口から頂上までの約3Kmにわたり、道路の両脇の山の斜面や休耕地を利用して数千万本の水仙が栽培されています。 開花時期になると白い絨毯を敷き詰めたようになるとのことですが、水仙が水仙ロードの両脇に点在しているため、一面水仙という光景は数カ所しかありません。
江月水仙ロードは、その名前のとおり、道路を歩きながら移り変わる光景や水仙の香りを楽しむことができるということができます。 また、道脇には直売店が点在しており、水仙の切り花や地元で採れた野菜などが販売されています。
水仙ロードの入口から約2Kmのところに「水仙ひろば」があります。 「水仙ひろば」には売店があり、また休憩するベンチも準備されています。 駐車場もありますが、駐車台数は10台程度です。
江月水仙ロード 山頂付近の水仙
江月水仙ロード入口から「水仙ひろば」までの2Kmは比較的平坦な道ですが、ここから頂上までの約1Kmは上り坂となります。 「水仙ひろば」から山に囲まれた道路を500mほど進むと急に視界が開けます。 民家が数軒建っており、その周囲には水仙畑が点在しています。
ここからさらに500mほど緩やかな坂道を上ったところが、江月水仙ロードの頂上です。 頂上の少し手前から富士山を展望することができます。 富士山を見ることができましたが、少し霞がかかっており、写真にはうまく撮ることができませんでした。 江月水仙ロード入り口付近からも富士山を展望することができるそうですが、見落としました。
江月水仙ロードの頂上に達した後は、少し回り道になりますが、「鋸南町里海・里山ハイキングコース」にしたがって、JR内房線安房勝山駅まで歩くことにしました。 江月水仙ロード頂上からJR保田駅までは4Kmですが、JR安房勝山駅までは約6Kmです。
江月水仙ロード山頂からの富士山
江月水仙ロードの頂上からは、山の反対側の斜面を下ることになります。 「佐久間方面」の案内板にしたがって500mほど進んだところで、車の道と歩行者の道との分岐点があり、歩行者の道を50mほど進んだところが「見返り峠」です。 ここからは勝山町の海岸付近や東京湾を展望することができます。 安房勝山駅から上ってきたときの「見返り峠」といえます。
江月水仙ロードの頂上から「見返り峠」の少し下方まで、ハイキングロードの所々で水仙を見ることができました。 JR安房勝山駅に到着し、駅前の観光案内所にはいると「駅からハイキング:きょなん水仙の里ハイキング」の募集が行われていました。
見返り峠
見返り峠付近の水仙
JR安房勝山駅がスタートで、「鋸南町里海・里山ハイキングコース」に沿って、JR保田駅までの約10Kmのコースです。 1月7日(土)〜1月31日(火)までの期間設定コースです。 江月水仙ロード山頂からJY安房勝山駅まで、要所要所の道路に白色のペンキで逆方向の矢印の道案内があり、これならば迷わないなあと思っていましたが、駅からハイキングのための準備だったようです。
安房勝山駅に向かうハイキングロード
関連のホームページ 鋸南町商工会観光情報 「里海・里山ハイキングコース」をダウンロードできます。 アクセス JR内房線保田駅から水仙ロード入口まで約1Kmです。 風来坊