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幸せ道の桜並木
南足柄市は、神奈川県の西端に位置している東西約12km、南北約9kmの広がりを持っています。 北は山北町、東は開成町、南東から南にかけて小田原市及び箱根町に、西は静岡県小山町に接しており、都心から約80km、横浜から約50kmの距離にあります。
南足柄市は、金太郎のふるさととして有名です。 金太郎といえば、「足柄山の金太郎」ですが、足柄山という山は存在しません。 南足柄市の最高峰の金時山(1213m)を中心として、東方の明神ヶ岳にのびる箱根外輪山、矢倉岳(870m)などの総称です。 足柄山の金太郎は、この山々を自分の庭のようにして、山に住む動物たちと遊んだとのことです。
左側が春木径、右側が幸せ道
春木径の桜並木
この南足柄市では、3月中旬頃にソメイヨシノよりは一足早い「春めき桜」が見頃を迎えます。 春めき桜は、南足柄市内の農家などで彼岸の頃に咲いていた桜の枝から育成し、2000年3月に品種登録された、比較的新しい桜です。 カンヒザクラとシナミザクラの交雑種の一つとされており、足柄桜と呼ばれたこともあります。
春木径・幸せ道 南足柄市には春めき桜を楽しむことのできる場所が数ヶ所あります。 その一つが、富士フイルム神奈川工場の東側、狩川堤防の両側にある春木径、幸せ道の遊歩道(1周約1.5km)沿いの「春木径・幸せ道」です。
この遊歩道に171本の春めき桜の桜並木が形成されています。 また、堤防の土手には菜の花が植えられており、散歩しながら一足早い春を楽しむことができます。
狩川右岸の「春木径」にその由来の掲示板がありました。 南足柄市名誉市民であり、富士フイルム株式会社の創設者であります春木榮氏が平成12年(2000年)10月25日に101歳で逝去されました。 春木榮氏は、南足柄市勢の発展と富士フイルム株式会社の伸展に大きく貢献されました。
春めき桜と菜の花
春木榮氏が尽くされた偉業を偲び、永く後世に伝えるため、この創業の地に101本の春めき(旧・足柄桜)を植裁し、多くの人々の憩いの場とし、この地を「春木径」と名付けます。 平成13年3月
この掲示板から推察するに、狩川堤防の「春木径・幸せ道」は植樹されてから僅か10年のようです。 その程度の大きさの桜は植樹したのかはわかりませんが、見事な桜並木に成長してす。 春めき桜は写真で見ると淡いピンク色ですが、風来坊の訪ねた3月27日は白い春めき桜でした。 見頃を過ぎていたのではないかと思います。
春めき桜
アクセス 伊豆箱根鉄道大雄山線「富士フイルム前」駅から徒歩5分です。 自家用車:東名大井松田ICより直進し、「飯沢」交差点左折し、「狩野」交差点先500mを右折です。
一の堰ハラネの春めき桜
一の堰ハラネ 高台にあるアサヒビール神奈川工場の麓、怒田丘陵の斜面に春めきが120本植栽されています。 JAかながわ西湘の福沢総合選果場の丘陵斜面です。 丘陵の斜面に雛壇のように植えられており、一味違った桜を楽しむことができます。
ここに植えられている春めき桜は、有志が植樹したものだそうです。 春めき桜の根元には植樹した人との名前が書かれていました。 「結婚記念 ○○ ○○」と書かれている春めき桜もありました。 桜まつりの期間中はライトアップが行われるとのことですが、今年は関東東北大地震の影響で桜まつりは中止になりました。
アクセス 小田急線新松田駅から箱根登山バス「大雄山駅・関本行き」バスで「足柄高校前」下車徒歩10分。 大雄山線大雄山駅(関本駅)から箱根登山バス「新松田行き」で「足柄高校前」下車徒歩10分。 自家用車の場合は、東名大井松田ICより直進し、「竹松」交差点を右折し、「千津島東」交差点を左折して約600mです。
今回は訪ねませんでしたが、このほかアサヒビール工場、ふくざわ公園、運動公園でも春めき桜を楽しむことができます。 アサヒビールの工場敷地内には春めき桜400本をはじめ、約1300本の桜が植えられており、南足柄市内随一の本数です。 アサヒビールは、「一の堰ハラネ」の春めき桜から斜面を700m程のぼったところです。
また、「一の堰ハラネ」の北北東700m程のところにある福沢公園周辺でも春めき桜を楽しむことができます。 ここでは田園風景の中の春めき桜を楽しむことができるとのことです。
関連するホームページ 南足柄市の春めき桜 風来坊